「医療系の大学に編入したいけど、どんな大学がある?」
「医学部・歯学部・薬学部への編入はどう違う?」
「医療系の専門学校から大学へ編入できる?」
「文系学部から医療系学部へ編入できる?」
「編入試験ではどんな科目が出題される?」
大学編入を考えている人の中には、こうした疑問を持っている人もいると思います。
医療系学部への編入では、学部によって出願資格や編入年次、試験科目が大きく異なります。
例えば、医学部では生命科学や英語を中心とした学力試験に加えて面接などを課す大学があります。医学部学士編入では、生命科学・英語・小論文・面接などを組み合わせる大学もあります。
一方、薬学部では、大学卒業者や一定の単位を修得した大学在学者などを対象とし、基礎化学・生物・生理学などの試験を課す大学があります。
また、歯学部では、医学・薬学・看護学などの医療系分野で一定の学修を終えた人を3年次編入の対象とする大学もあります。試験では化学・生物、解剖学・生理学、生化学・微生物学、面接などが課されるケースがあります。
このように、「医療系学部編入」と一括りにしても、学部によって必要な準備はかなり違います。
この記事では、
- 医療系学部への編入とは
- 医学部・歯学部・薬学部などの編入制度
- 医療系学部の出願資格
- 編入年次の違い
- 生命科学・化学・生物などの基礎科目対策
- 英語対策
- 小論文・面接対策
- 医療系専門学校から大学への編入
- 文系・他学部から医療系学部を目指す場合
- 編入後の単位認定
- 効率的な勉強法
について解説します。

🦊ネクからひとこと
医療系の大学編入は、「医療系だからこの科目を勉強すればOK」ってわけじゃないんだよな。
医学部なら生命科学、薬学部なら化学や生物、歯学部なら解剖学・生理学など、学部によって求められる知識が違うぜ。
だから、まずは「どの学部に編入したいのか」を決めて、その学部の出願資格と試験科目を確認することから始めような。
医療系学部への大学編入とは?
医療系学部への大学編入とは、現在通っている大学・短期大学・専門学校などから、別の大学の医療系学部へ編入する制度です。
代表的な進学先として、
- 医学部
- 歯学部
- 薬学部
- 看護学部
- 医療技術系学部
- 保健医療学部
- リハビリテーション系学部
などがあります。
ただし、「医療系」というだけで編入制度が統一されているわけではありません。
大学によって、
- 何年次に編入できるのか
- どの学歴が必要なのか
- 必要な修得単位数
- 必修科目の履修状況
- 資格の有無
- 試験科目
- 単位認定
などが異なります。
例えば北海道医療大学の薬学部では、2年次・3年次の編入制度があり、出願資格や試験科目がそれぞれ設定されています。
そのため、医療系学部への編入を考える場合は、「編入できるか」だけではなく、「何年次から入れるのか」まで確認することが重要です。
医療系学部の編入は学部によって大きく違う
医療系学部編入で特に注意したいのが、学部によって試験の方向性が大きく異なることです。
例えば医学部では、生命科学を中心に英語や面接などを組み合わせる形式があります。
薬学部では、基礎物理化学・基礎有機化学・基礎生物学・基礎生理学などを出題範囲とする大学もあります。
歯学部では、化学・生物に加えて、解剖学・生理学・生化学・微生物学などを課す大学もあります。
つまり、
医学部=医学の専門科目
薬学部=薬学の専門科目
歯学部=歯学の専門科目
と単純に考えるのではなく、編入試験では入学前に必要とされる基礎学力を中心に問われるケースもあることを理解しておきましょう。
医療系学部編入の出願資格
医療系学部への編入では、出願資格の確認が非常に重要です。
大学によって、
- 大学卒業者
- 学士取得者
- 大学2年以上在学
- 一定単位以上修得
- 短期大学卒業者
- 高等専門学校卒業者
- 医療系専門学校修了者
- 特定分野の科目を修得した者
など、条件が異なります。
例えば日本大学薬学部では、大学卒業者だけでなく、短期大学・高等専門学校の卒業者や、大学に2年以上在学して62単位以上を修得した人などを対象とする一般編入を実施しています。
一方で、歯学部3年次編入では、医学・薬学・獣医学などの6年制大学や、看護学などの医療系4年制大学で一定の単位を修得していることを条件とする大学もあります。
そのため、
「大学生だから編入できる」
「医療系専門学校を卒業したから編入できる」
とは限りません。
出願前に、募集要項で自分の学歴・単位・履修科目が条件を満たしているかを確認しましょう。
医療系学部編入の試験科目
医療系学部編入で出題される代表的な科目には、
- 生命科学
- 生物
- 化学
- 物理
- 数学
- 英語
- 解剖学
- 生理学
- 生化学
- 微生物学
- 小論文
- 面接
などがあります。
ただし、必要な科目は大学・学部によって異なります。
例えば歯学部では、化学または生物、解剖学・生理学、生化学・微生物学、面接という構成の大学があります。
薬学部でも、基礎物理化学・基礎有機化学・基礎生物学・基礎生理学などを組み合わせて出題する大学があります。
そのため、最初からすべての科目を勉強するのではなく、
志望大学を決める
↓
出願資格を確認する
↓
試験科目を確認する
↓
必要な科目だけ勉強する
という順番で進めるのがおすすめです。
医療系編入で重要な生命科学・基礎科目
医療系学部への編入では、生命科学や生物、化学などの基礎科目が重要になるケースがあります。
特に生命科学では、
- 細胞
- 遺伝
- DNA・RNA
- タンパク質
- 代謝
- 生体膜
- 恒常性
- 神経
- 内分泌
- 免疫
などを学びます。
ただし、大学によって出題範囲は異なるため、高校生物だけを勉強すれば十分とは限りません。
例えば薬学部編入では、細胞の構造と機能や遺伝だけでなく、人体の構造と機能、生体の恒常性などを含む基礎生理学が出題範囲に含まれる場合があります。
そのため、志望大学の過去問や募集要項を確認して、必要なレベルまで学習することが重要です。
化学・生物の勉強法
化学や生物が試験科目になる場合は、まず基礎を固めましょう。
化学
化学では、
- 原子・分子
- 化学結合
- 酸・塩基
- 化学平衡
- 酸化還元
- 有機化学
- 反応速度
などを中心に学びます。
薬学部では、基礎物理化学や基礎有機化学を出題する大学もあります。
生物
生物では、
- 細胞
- 遺伝
- 生体分子
- 代謝
- 神経
- 内分泌
- 免疫
- 恒常性
などを整理します。
ただ暗記するだけではなく、
「なぜこの反応が起こるのか」
「この器官はどのように働いているのか」
という因果関係まで説明できるようにすると、応用問題にも対応しやすくなります。
医療系学部編入の英語対策
英語が必要な大学を受験する場合は、一般的な大学編入英語と同じく、
単語 → 文法 → 長文読解
の順番で基礎を固めます。
医学・医療系の編入では、生命科学や医療をテーマとした英文が出題される場合もあります。
そのため、
- health
- disease
- treatment
- immune
- cell
- gene
- patient
- clinical
など、医療・生命科学分野で頻出する語彙にも慣れておくとよいでしょう。
ただし、すべての医療系学部編入で英語が必要とは限りません。
英語の有無だけでなく、
- 独自試験なのか
- 外部英語試験を利用するのか
- スコア提出なのか
- 合否判定にどう使われるのか
まで確認しましょう。
小論文・面接対策
医療系学部の編入では、小論文や面接を課す大学もあります。
小論文では、
- 医療倫理
- 医療安全
- チーム医療
- 高齢化
- 地域医療
- 医療技術の進歩
- 医療格差
- 患者中心の医療
など、医療に関係するテーマについて考える力が求められることがあります。
ただし、医療系学部の編入を目指す場合は、特定の職種だけでなく、医療現場全体やチーム医療について考える視点も身につけておくとよいでしょう。
例えば、
「医療技術が進歩することで、医療現場にはどのような変化が生じるか」
「チーム医療において専門職同士が連携するために何が必要か」
などです。
面接では、
- なぜ医療系学部を志望するのか
- なぜその学部なのか
- なぜ編入という方法を選ぶのか
- これまでの学習経験をどう生かすのか
- 大学で何を学びたいのか
- 卒業後に何をしたいのか
などを整理しておきましょう。
医療系専門学校から大学へ編入できる?
医療系専門学校から大学への編入が可能なケースもあります。
ただし、すべての専門学校卒業者が、すべての医療系学部へ編入できるわけではありません。
出願資格として、
- 専門課程の修了
- 修業年限
- 総授業時間数
- 特定科目の履修
- 国家資格
- 実務経験
などを条件としている大学もあります。
また、編入先によっては2年次編入、3年次編入など、入学年次も異なります。
例えば北海道医療大学薬学部では、理系短期大学や臨床検査・放射線技術などの課程を対象にした2年次編入の出願資格が設定されています。
したがって、専門学校から大学を目指す場合は、「専門学校卒だから編入できる」と考えず、個別に出願資格を確認することが大切です。
他学部から医療系学部へ編入できる?
他学部から医療系学部への編入も、大学によっては可能です。
例えば薬学部では、薬学・医学・歯学だけでなく、理学・工学・農学・保健学・看護学などを専攻した大学卒業者を出願対象に含める大学があります。
一方で、特定の医療系科目の修得を求める大学もあります。
そのため、
「文系だから医療系編入は無理」
と最初から決めつける必要はありません。
ただし、他学部から編入する場合は、不足している理系科目や専門基礎科目をどのように補うかが大きな課題になります。
志望校の出願資格を確認したうえで、
「自分の現在の学歴で出願できるか」
「必要科目を修得しているか」
「不足科目を補う必要があるか」
を確認しましょう。
編入後の単位認定にも注意
医療系学部への編入では、試験だけでなく編入後の単位認定も重要です。
確認しておきたいのは、
- 何単位認定されるのか
- 必修科目はどこまで認定されるのか
- 編入年次相当の授業についていけるのか
- 実習科目はどの程度残るのか
- 卒業まで何年かかるのか
などです。
特に医療系学部では、専門科目や実習が多いため、単位認定の結果によって履修計画が変わる可能性があります。
そのため、
「3年次編入だから2年で卒業できる」
と決めつけず、大学に確認しておきましょう。
医療系学部編入の勉強法
おすすめは次の流れです。
STEP1 志望する医療系学部を決める
まず、
医学部なのか
歯学部なのか
薬学部なのか
医療技術系なのか
を決めます。
「医療系に行きたい」という段階では、試験科目を絞れないからです。
STEP2 出願資格を確認する
次に募集要項を確認します。
特に、
- 学歴
- 修得単位
- 必修科目
- 資格
- 実務経験
- 編入年次
を確認しましょう。
STEP3 試験科目を確認する
そのうえで、
生命科学なのか
化学・生物なのか
英語があるのか
小論文・面接があるのか
を確認します。
STEP4 基礎科目を固める
必要な科目が分かったら、基礎から勉強します。
特に生命科学・化学・生物などは、用語を暗記するだけではなく、仕組みを説明できるレベルを目指しましょう。
STEP5 過去問で出題傾向を確認する
基礎ができたら過去問に取り組みます。
ここで、
「思っていたより化学が多い」
「生命科学の記述問題が多い」
「英語の比重が高い」
など、自分の弱点を確認します。
STEP6 面接まで仕上げる
最後に、
「なぜ医療系なのか」
「なぜこの学部なのか」
「なぜ編入なのか」
「卒業後に何をしたいのか」
を整理しておきましょう。
医療系学部では、学力だけでなく、将来の進路や学習目的について説明できることも重要です。
医療系学部への編入はこんな人におすすめ
例えば、
- 医療分野へキャリアチェンジしたい
- 医療系専門学校から大学へ進学したい
- 大学で医療・生命科学を専門的に学びたい
- 医療系資格取得を目指したい
- 医療研究に興味がある
- 大学卒業後に医療系大学院へ進みたい
- 現在の専攻と医療分野を組み合わせたい
- 医療系の専門性を身につけたい
という人には、医療系学部への編入が選択肢になります。
まとめ
医療系学部への大学編入は、医学・歯学・薬学・看護・医療技術など、学部によって制度が大きく異なります。
そのため、
①志望する学部を決める
↓
②出願資格を確認する
↓
③編入年次を確認する
↓
④試験科目を確認する
↓
⑤必要な基礎科目を勉強する
↓
⑥過去問・面接で実戦力をつける
という順番で進めるのがおすすめです。
特に重要なのは、「医療系」という大きな括りだけで勉強を始めないこと。
医学部なら生命科学、薬学部なら化学・生物、歯学部なら解剖学・生理学など、大学・学部によって求められる知識は変わります。
また、出願資格も大学によって異なります。
だからこそ、まずは自分の学歴・単位・資格で出願できる大学を探すことがスタート地点です。
そして、入試だけを見るのではなく、編入後にどの程度単位が認定されるのか、卒業まで何年かかるのか、どのような実習があるのかまで確認しておきましょう。
医療系への進学を考えているなら、単に「医療系の大学に行きたい」ではなく、「どの専門分野を学び、将来どのような仕事につなげたいのか」まで考えておくことが、大学選びにも編入試験の対策にもつながります。









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