「志望理由書を書いてみたけど、なんだか他の人が書いた文章みたいになる」
「文章としてはきれいだけど、自分が書いた感じがしない」
そんなことはありませんか?
志望理由書では、文章をきれいにまとめようとするほど、似たような表現になってしまうことがあります。
例えば、
「貴学の充実した環境のもとで専門的な知識を身につけ、将来社会に貢献したい」
この文章自体がおかしいわけではありません。
でも、少し考えてみると、
「自分じゃなくても書けそう」
と感じるかもしれません。
では、なぜ志望理由書は「どこかで見た文章」になってしまうのでしょうか。
今回は、その原因に絞って考えてみます。

🦊ネクからひとこと
志望理由書って、きれいに書こうとすると急に「それっぽい文章」になりがちなんだよね。
でも、自分にしか書けないのは、きれいな言葉じゃなくて自分が実際に経験したこと。
まずはそこを大事にしてみよう!
「正解の文章」を探してしまっている
一つ目の原因は、
「志望理由書には正解の書き方がある」と考えてしまうことです。
ネットで例文を探して、
「こういう書き方をすればいいんだ」
と、その形に自分の内容を当てはめていく。
もちろん、例文から構成を学ぶこと自体は悪くありません。
ただ、
文章の形まで真似してしまう
と、どこかで見たような文章になりやすくなります。
志望理由書で参考にするのは、
「どんな内容を書くか」
ではなく、
「どう整理すれば伝わりやすいか」
くらいにしておきましょう。
「専門的に学びたい」を最初から書いてしまう
大学編入の志望理由書では、
「専門的に学びたい」
という表現がよく出てきます。
もちろん、実際に専門的に学びたい人も多いでしょう。
問題なのは、
「なぜ専門的に学びたいのか」が書かれていないことです。
例えば、
心理学を専門的に学びたい。
だけでは、他の受験生との差がほとんどありません。
一方で、
大学の授業で○○について学んだことをきっかけに、○○というテーマに興味を持った。
となれば、その人自身の経験が入ります。
つまり、
「学びたいこと」だけを書くと似やすい。
「なぜそう思ったのか」まで書くと、自分の文章になる。
ということです。
大学の情報をそのまま文章にしている
志望校について調べることは大切です。
しかし、大学公式サイトを調べすぎると、今度はその情報を並べただけの文章になることがあります。
例えば、
貴学には○○という授業があり、○○という研究分野があり、○○という取り組みがあります。
これだけでは、
大学紹介になってしまいます。
大学の情報は、
「その大学には何があるか」
を書くためだけに使うのではありません。
「その中の何が、自分の興味とつながるのか」
を考えるために使いましょう。
抽象的な言葉を多く使っている
「どこかで見た文章」になりやすい人は、抽象的な言葉が多くなっていることがあります。
例えば、
- 充実した環境
- 幅広い知識
- 専門的な知識
- 自己成長
- 社会に貢献
- 将来に活かす
- 貴重な経験
- 新たな可能性
こうした言葉は便利です。
ただし、便利だからこそ多くの人が使います。
例えば、
「充実した環境で専門的な知識を身につけたい」
より、
「○○について扱う授業を通して、現在興味を持っている○○についてさらに学びたい」
のほうが具体的です。
文章を難しくする必要はありません。
抽象的な言葉を、自分の経験に置き換えてみる。
それだけでも文章はかなり変わります。
「自分をよく見せよう」としすぎている
これも大きな原因です。
志望理由書を書くとき、
「良いことを書かなきゃ」
「意識の高い人に見せたい」
「将来の目標を大きく書かなきゃ」
と考えすぎると、実際の自分から離れていきます。
例えば、
「国際社会に貢献できる人材になりたい」
と書いていても、
「具体的には何をしたいの?」
と聞かれたら答えられない。
それなら、
「大学で○○について学び、その知識を将来○○の分野で活かしたい」
くらいのほうが、自分の考えとして説明しやすくなります。
大きな目標を書くことより、自分が説明できることを書くこと。
これを意識してみましょう。
「きれいな日本語」に直しすぎている
最初に自分で書いた文章は、少し不自然だったり、口語的だったりするかもしれません。
そこで、
「もっと志望理由書らしくしよう」
と何度も修正すると、
「私は貴学の教育理念に深く共感し……」
のような、普段は使わない言葉が増えていくことがあります。
もちろん文章を整えることは大切です。
ただし、
読みやすくすることと、自分らしさを消すことは別です。
最初に書いた文章を見返して、
「この言葉、本当に自分が普段使う?」
と確認してみましょう。
AIや例文に文章を任せすぎている
生成AIやインターネットの例文は、文章を整理するうえで便利です。
しかし、
「志望理由を考える」
ところから丸ごと任せてしまうと、似たような文章になりやすくなります。
特に、
「大学編入の志望理由書を800字で書いて」
のように、材料をほとんど渡さずに文章を作ると、
「専門的に学びたい」
「充実した環境」
「将来社会に貢献」
といった一般的な表現が中心になりがちです。
AIを使うなら、
自分の経験や考えを先に出す。
そのうえで、
- 構成を整理する
- 表現を整える
- 誤字脱字を確認する
といった使い方をするといいでしょう。
「他の人と違う文章」にしようとしすぎる必要もない
ここは少し注意したいところです。
「どこかで見た文章にしたくない」
と思うあまり、
変わった文章を書こうとする必要はありません。
志望理由書は小説ではありません。
大切なのは、
「他の人が絶対に使わない表現」
ではなく、
自分の経験からしか出てこない内容が入っているか
です。
例えば、
「地域社会に貢献したい」
という言葉自体は、多くの人が使うかもしれません。
でも、
「大学の○○という授業で○○を経験した。その経験から○○に興味を持った」
という部分まで具体的になれば、文章全体はその人のものになります。
「自分の経験」を入れると文章が変わる
ここまでの原因をまとめると、
「どこかで見た文章」になる最大の理由は、
自分の経験より先に、文章の形を作ってしまうこと
だと考えられます。
例えば、
編入したい
↓
専門的に学びたい
↓
充実した環境がある
↓
将来社会に貢献したい
この形だけでは、多くの人が書けます。
そこで、
大学の授業で○○を経験した
↓
○○に興味を持った
↓
もっと調べたいと思った
↓
今の大学では○○を学ぶ機会が少なかった
↓
○○を学べる大学を探した
↓
その大学の○○に興味を持った
と、自分の経験から組み立ててみます。
すると、自然と文章の内容が変わってきます。
書き終わったら「自分の話」が残っているか確認する
最後に、志望理由書を読み返してみましょう。
そして、
「この文章の中に、自分にしか書けない部分はある?」
と考えてみます。
例えば、
- 自分が受けた授業
- 印象に残った経験
- 興味を持ったきっかけ
- 自分が調べたテーマ
- なぜ編入を考えたのか
- 編入後にやりたい具体的なこと
などです。
もし、
「大学の説明」と「きれいな言葉」ばかりになっていたら、少し自分の経験を足してみましょう。
まとめ
大学編入の志望理由書が「どこかで見た文章」になってしまう原因には、
- 正解の文章を探している
- 「専門的に学びたい」だけで終わっている
- 大学の情報をそのまま並べている
- 抽象的な言葉が多い
- 自分をよく見せようとしすぎている
- 文章をきれいにしすぎている
- AIや例文に任せすぎている
といったものがあります。
大切なのは、
「他の人と違う文章を書く」ことではありません。
自分が実際に経験したことや、そこから生まれた興味を文章の中に入れることです。
志望理由書を書くときは、いきなり文章を作るのではなく、
自分の経験 → 興味を持った理由 → 編入を考えた理由 → 編入先で学びたいこと
を先に整理してみましょう。
その上で文章を整えていけば、
「どこかで見たような文章」
から、
「自分が書いた文章」
に変わっていきます。
そして、最後に一度、
「この文章、本当に自分の言葉で説明できる?」
と確認してみてください。
それができれば、文章を無理に難しくする必要はありません。

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