「栄養学部に編入したいけど、どんな大学がある?」
「栄養学部の編入試験では何が出る?」
「栄養士の専門学校から大学へ編入できる?」
「他学部から栄養学部へ編入できる?」
「管理栄養士を目指すために大学へ編入したい」
大学編入を考えている人の中には、こうした疑問を持っている人もいると思います。
栄養学部への編入では、大学によって出願資格や編入年次、試験科目、資格取得の条件が大きく異なります。
例えば、日本栄養大学では3年次編入を実施しており、実践栄養学科や食文化栄養学科などで編入学生を募集しています。2027年度入試では、実践栄養学科の編入学1期で小論文と個別面接を実施しています。
また、金沢学院大学の栄養学科では3年次編入を実施しており、選抜では栄養士免許取得に関する基本的内容を対象とした専門試験と面接が行われています。専門試験の対象には基礎栄養学・食品学が含まれます。
一方、札幌保健医療大学の栄養学科では、栄養系短大や栄養系専門学校の修了者などを対象とした編入学試験を実施し、小論文・学科基礎試験・個人面接によって選抜しています。
このように、「栄養学部編入」と一括りにしても、大学によって試験方式や出願資格はかなり違います。
この記事では、
- 栄養学部への大学編入とは
- 栄養学部・栄養学科の編入制度
- 栄養学部編入の出願資格
- 2年次編入と3年次編入の違い
- 栄養学・食品学などの専門科目対策
- 生物・化学などの基礎科目対策
- 小論文対策
- 英語対策
- 面接対策
- 栄養士・管理栄養士を目指す場合の注意点
- 栄養系専門学校から大学への編入
- 他学部から栄養学部への編入
- 編入後の単位認定
- 効率的な勉強法
について解説します。

🦊ネクからひとこと
栄養学部への大学編入は、「栄養について学びたい」だけで大学を決めると、あとから資格や履修科目で困ることがあるんだよな。
管理栄養士を目指すのか、食品や栄養について研究したいのか、スポーツ栄養や公衆栄養について学びたいのか。
目的によって選ぶ大学も変わってくるぜ。
特に管理栄養士を目指す場合は、編入後に必要な科目や実習を履修できるのかまで確認してから大学を選ぼうな。
栄養学部への大学編入とは?
栄養学部への大学編入とは、現在通っている大学・短期大学・専門学校などから、別の大学の栄養学部・栄養学科へ編入する制度です。
代表的な進学先として、
- 栄養学部
- 健康栄養学部
- 食物栄養学部
- 栄養学科
- 管理栄養学科
- 食品・栄養系学科
などがあります。
栄養学では、
- 基礎栄養学
- 応用栄養学
- 臨床栄養学
- 公衆栄養学
- 栄養教育
- 給食経営管理
- 食品学
- 調理学
- 食品衛生学
- 生化学
- 生理学
など、幅広い分野を学びます。
また、大学によっては、
- 管理栄養士
- 栄養士
- 栄養教諭
- 食品衛生管理者
- 食品衛生監視員
などに関係する資格・免許を目指せる場合もあります。
ただし、栄養学部に編入すれば必ずこれらの資格を取得できるわけではありません。
編入年次や既修得単位によって、必要な科目や実習をすべて履修できない場合もあります。
そのため、栄養学部への編入では、「どこに編入できるか」だけでなく「編入後に何を学べるのか」まで確認することが重要です。
栄養学部編入の試験科目は?
栄養学部の編入試験で代表的な科目は、
- 栄養学
- 食品学
- 生物
- 化学
- 生化学
- 生理学
- 小論文
- 英語
- 総合問題
- 面接
- 書類審査
などです。
ただし、すべての大学で同じ試験が行われるわけではありません。
例えば金沢学院大学の栄養学科では、専門試験・面接・出願書類によって選抜し、専門試験では基礎栄養学・食品学を対象としています。
一方、札幌保健医療大学の栄養学科では、小論文・学科基礎試験・個人面接を実施しており、学科基礎試験では人体の構造と機能、食品と衛生、栄養と健康、栄養の指導、給食の運営などが出題範囲となっています。
また、日本栄養大学では実践栄養学科の3年次編入で小論文と個別面接を実施しています。
このように、
「栄養学部編入=栄養学の筆記試験」
とは限りません。
志望大学の募集要項を確認して、必要な科目に絞って対策することが大切です。
栄養学部編入の出願資格
栄養学部への編入では、出願資格の確認が非常に重要です。
大学によって、
- 大学卒業者
- 短期大学卒業者
- 大学で一定単位を修得した者
- 高等専門学校卒業者
- 専門学校修了者
- 栄養士養成課程修了者
- 栄養士免許取得者
- 特定の科目を修得した者
など、条件が異なります。
例えば日本栄養大学の実践栄養学科・食文化栄養学科では、大学・短大・高専卒業者、一定の単位を修得した大学・短大在学者、一定条件を満たす専修学校専門課程の修了者などを3年次編入の出願対象としています。
一方、札幌保健医療大学の栄養学科では、栄養系短大または栄養系専修学校専門課程を修了し、栄養士免許取得に必要な単位を修得した者などを出願資格としています。
そのため、
「大学生だから編入できる」
「栄養系専門学校を卒業したからどの大学にも編入できる」
とは限りません。
出願前に、募集要項で自分の学歴・単位・資格・履修科目が条件を満たしているかを確認しましょう。
栄養学部の2年次編入と3年次編入
栄養学部の編入では、2年次編入と3年次編入の両方を実施している大学があります。
例えば東京聖栄大学の管理栄養学科では、2年次・3年次編入を実施しています。
3年次編入なら一般的には2年間での卒業を想定しますが、既修得単位の認定状況によっては2年以上の在籍が必要になる場合があります。
東京聖栄大学でも、3年次編入の場合、編入前に修得した単位の内容によっては卒業まで2年以上かかる場合があるとしています。
また、資格取得を目指す場合はさらに注意が必要です。
例えば日本栄養大学では、3年次編入後に管理栄養士国家試験受験資格などの取得を希望する場合、既修得単位の状況によっては卒業まで3年以上の在籍が必要になる場合があるとしています。
そのため、
「3年次編入=必ず2年間で卒業」
と考えないようにしましょう。
栄養学部編入の専門科目対策
栄養学に関する専門科目が課される場合は、まず栄養学の基礎を固めましょう。
代表的な分野として、
- 基礎栄養学
- 応用栄養学
- 臨床栄養学
- 公衆栄養学
- 栄養教育
- 食品学
- 食品衛生学
- 給食経営管理
- 調理学
- 生化学
- 生理学
などがあります。
特に重要なのが、栄養素の働きだけを暗記しないことです。
例えば、
「この栄養素が不足すると何が起こるのか」
「この疾患ではなぜ食事療法が必要なのか」
「この年代ではどのような栄養上の問題が起こりやすいのか」
など、栄養と身体の関係まで理解しておきましょう。
金沢学院大学の栄養学科では、編入試験の専門試験で基礎栄養学・食品学を対象としているため、こうした基本分野をしっかり固めることが重要です。
栄養学部編入の生物・化学対策
大学によっては、栄養学だけではなく、生物や化学などの基礎科目が重要になります。
生物
生物では、
- 細胞
- 遺伝
- DNA・RNA
- タンパク質
- 代謝
- 酵素
- 消化・吸収
- 神経
- 内分泌
- 免疫
- 恒常性
などを整理しましょう。
特に栄養学では、食物から摂取した栄養素が体内でどのように利用されるのかを理解する必要があります。
そのため、
栄養素 → 消化・吸収 → 代謝 → 身体での利用
という流れを意識して学習すると理解しやすくなります。
化学
化学では、
- 原子・分子
- 化学結合
- 酸・塩基
- 酸化還元
- 有機化学
- 糖質
- 脂質
- アミノ酸
- タンパク質
などを中心に学びます。
栄養学では、糖質・脂質・タンパク質などの生体内での働きを理解するためにも、化学の基礎知識が役立ちます。
ただし、すべての栄養学部編入で生物・化学が試験科目になるわけではありません。
志望大学の出題範囲を確認してから勉強を始めましょう。
栄養学部編入の小論文対策
栄養学部の編入では、小論文を課す大学もあります。
例えば日本栄養大学の実践栄養学科では、小論文と個別面接によって選抜しています。
小論文のテーマとしては、
- 食生活の変化
- 食育
- 食品ロス
- 健康寿命
- 生活習慣病
- 高齢者の低栄養
- 子どもの食生活
- 食の安全
- 地域の健康づくり
- スポーツ栄養
- 公衆栄養
- 管理栄養士の役割
などが考えられます。
ただし、単に食や健康についての感想を書くのではありません。
基本的には、
「問題を整理する」
↓
「原因・背景を考える」
↓
「どのような課題があるのかを示す」
↓
「解決策を考える」
↓
「自分の考えをまとめる」
という流れを意識しましょう。
例えば「若者の朝食欠食」がテーマなら、
なぜ朝食を食べない人が増えているのか
↓
健康や生活習慣にどのような影響があるのか
↓
学校・家庭・地域などにどのような取り組みが考えられるのか
まで考えると、内容を深めやすくなります。
栄養学部編入の英語対策
英語が必要な大学を受験する場合は、
単語 → 文法 → 長文読解
の順番で基礎を固めましょう。
栄養・健康分野では、
- nutrition
- nutrient
- diet
- health
- obesity
- diabetes
- metabolism
- vitamin
- mineral
- food
- disease
- prevention
など、栄養・医学・健康に関する語彙にも慣れておくと安心です。
ただし、すべての栄養学部編入で英語が必要とは限りません。
小論文と面接を中心とする大学もあれば、専門試験を課す大学もあります。
そのため、英語についても、
「英語があるか」
だけではなく、
「どの程度のレベルが必要なのか」
まで過去問や募集要項から確認しましょう。
栄養学部編入の面接対策
栄養学部では、面接を課す大学もあります。
面接では、
- なぜ栄養学を学びたいのか
- なぜこの大学なのか
- なぜ編入という方法を選ぶのか
- どの栄養分野に興味があるのか
- 大学で何を学びたいのか
- 管理栄養士を目指すのか
- 将来どのような仕事をしたいのか
- これまでの学習経験をどう生かすのか
などを整理しておきましょう。
特に、
「なぜ栄養学なのか」
は重要です。
例えば、
「臨床栄養について専門的に学びたい」
「スポーツ栄養について研究したい」
「地域の健康づくりに関わりたい」
「管理栄養士として医療現場で働きたい」
など、自分の目的を具体的にしておきましょう。
また、
「なぜ1年次入学ではなく編入なのか」
についても説明できるようにしておくと安心です。
これまでの大学や専門学校で学んだことと、編入後に学びたいことをつなげて説明できるようにしましょう。
栄養士・管理栄養士を目指す場合の注意点
栄養学部への編入を考える人の中には、管理栄養士を目指している人も多いでしょう。
ここは特に注意が必要です。
大学に編入したからといって、必ず管理栄養士国家試験の受験資格を取得できるとは限りません。
管理栄養士を目指す場合は、
- 必要な専門科目
- 必修科目
- 臨地実習
- 卒業要件
- 編入生の履修条件
- 既修得単位の認定
- 卒業までに必要な年数
などを確認する必要があります。
例えば日本栄養大学では、3年次編入生が管理栄養士国家試験受験資格の取得を希望する場合、既修得単位の内容によっては卒業まで3年以上の在籍が必要になる場合があります。
また、栄養士養成課程を修了した人を対象として3年次編入を受け入れている大学・教育機関もあります。
したがって、
「3年次に編入して2年間で管理栄養士を目指す」
という計画を立てる場合は、その大学で本当に必要な課程を2年間で履修できるのかを必ず確認しましょう。
栄養系専門学校から大学へ編入できる?
可能なケースがあります。
ただし、すべての栄養系専門学校卒業者が、どの栄養学部にも編入できるわけではありません。
大学によって、
- 栄養士養成課程の修了
- 栄養士免許
- 専門課程の修業年限
- 総授業時間数
- 修得単位
- 大学入学資格
- 特定科目の履修
などの条件があります。
例えば札幌保健医療大学の栄養学科では、栄養系専修学校専門課程の修了者で、栄養士免許取得に必要な単位を修得した者などを編入学の出願対象としています。
また、日本栄養大学でも一定の条件を満たす専修学校専門課程の修了者が3年次編入の出願資格に含まれています。
そのため、
「栄養士の専門学校を卒業したから大学に編入できる」
と考えるのではなく、志望大学ごとに出願資格を確認しましょう。
他学部から栄養学部へ編入できる?
他学部から栄養学部への編入が可能な大学もあります。
例えば日本栄養大学の実践栄養学科・食文化栄養学科では、大学・短大卒業者や一定の単位を修得した大学在学者などが3年次編入の出願資格に含まれています。
そのため、
経済学部 → 栄養学部
心理学部 → 栄養学部
教育学部 → 栄養学部
などの進路を検討できる場合があります。
ただし、ここでも注意が必要です。
栄養学部では専門科目や実習が多いため、他学部から編入すると、これまでに修得した単位が栄養学の専門科目として認定されない可能性があります。
その結果、3年次編入であっても卒業までに3年以上かかるケースがあります。
金沢学院大学でも、栄養士養成施設以外の卒業者・修了者について、既修得単位の状況によっては卒業まで3年以上かかる場合があるとしています。
したがって、他学部から栄養学部を目指す場合は、
「出願できるか」
だけではなく、
「編入後に必要な専門科目をどのくらい履修する必要があるか」
まで確認しましょう。
栄養学部編入後の単位認定に注意
栄養学部への編入では、既に修得した単位がどの程度認定されるのかも非常に重要です。
確認したいのは、
- 既修得単位が何単位認定されるのか
- 栄養学の専門科目として認定されるのか
- 必修科目はどこまで認定されるのか
- 実習科目が残るのか
- 管理栄養士に必要な科目を履修できるのか
- 卒業まで何年かかるのか
などです。
例えば東京聖栄大学では、編入前の単位内容によって卒業までの在籍期間が延びる場合があるとしています。
日本栄養大学でも、3年次編入後の資格取得について、既修得単位の内容によって卒業まで3年以上の在籍が必要になる場合があります。
そのため、
「3年次編入だから2年で卒業できる」
と最初から決めつけないことが大切です。
栄養学部編入の勉強法
おすすめは次の流れです。
STEP1 学びたい栄養分野を決める
まず、
管理栄養士を目指すのか
臨床栄養を学びたいのか
公衆栄養を学びたいのか
スポーツ栄養を学びたいのか
食品や健康について研究したいのか
を考えます。
「栄養について学びたい」というだけでは、大学や学科を絞りにくいからです。
STEP2 取得したい資格を確認する
次に、
管理栄養士を目指すのか
栄養士を目指すのか
栄養教諭を目指すのか
など、自分の目標を整理します。
特に管理栄養士を目指す場合は、編入生でも必要な課程を履修できるかを確認しましょう。
STEP3 出願資格を確認する
募集要項を確認して、
- 学歴
- 修得単位
- 専門学校の課程
- 栄養士免許
- 履修科目
- 編入年次
などを確認します。
ここを確認せずに勉強を始めないようにしましょう。
STEP4 試験科目を確認する
次に、
栄養学なのか
食品学なのか
生物・化学なのか
小論文なのか
英語があるのか
面接があるのか
を確認します。
例えば専門試験を課す大学もあれば、小論文と面接を中心とする大学もあります。
STEP5 栄養学の基礎を固める
専門科目が必要なら、
- 基礎栄養学
- 応用栄養学
- 臨床栄養学
- 公衆栄養学
- 食品学
- 食品衛生学
- 生化学
- 生理学
など、志望大学の出題範囲を中心に勉強します。
単なる暗記ではなく、
「この栄養素は体内でどのように働くのか」
「この疾患ではなぜ栄養管理が必要なのか」
まで説明できるようにしましょう。
STEP6 過去問で出題傾向を確認する
基礎ができたら、過去問に取り組みます。
ここで、
「栄養学の専門知識が多い」
「食品学が中心になっている」
「小論文の比重が高い」
など、自分の弱点を確認します。
過去問が公開されている場合は、できるだけ早い段階で確認しておきましょう。
STEP7 小論文・面接を仕上げる
最後に、
「なぜ栄養学を学びたいのか」
「なぜこの大学なのか」
「なぜ編入なのか」
「大学で何を学びたいのか」
「将来どうなりたいのか」
を整理します。
特に資格取得を目指す場合は、資格取得後の進路まで含めて一貫した志望理由を作っておくとよいでしょう。
栄養学部への編入はこんな人におすすめ
例えば、
- 栄養士の専門学校から大学へ進学したい
- 栄養系短大から4年制大学へ進みたい
- 管理栄養士を目指したい
- 栄養学を体系的に学びたい
- 臨床栄養について学びたい
- 公衆栄養について研究したい
- スポーツ栄養について学びたい
- 食品と健康について研究したい
- 栄養教育について学びたい
- 食や健康に関する専門性を身につけたい
という人には、栄養学部への編入が選択肢になります。
まとめ
栄養学部への大学編入では、大学によって出願資格・編入年次・試験科目・資格取得の条件が異なります。
そのため、
①学びたい栄養分野を決める
↓
②取得したい資格を確認する
↓
③出願資格を確認する
↓
④編入年次を確認する
↓
⑤試験科目を確認する
↓
⑥必要な専門科目・小論文・英語・面接などを対策する
という順番で進めましょう。
特に重要なのは、「栄養学部に編入できるか」だけで大学を選ばないことです。
管理栄養士を目指す場合には、必要な専門科目や実習を編入後に履修できるのか、資格課程を最後まで修了できるのかまで確認する必要があります。
また、3年次編入であっても、既修得単位の認定状況によっては卒業までの期間が延びる場合があります。
だからこそ、大学選びでは、
「どこに編入できるか」
だけではなく、
「編入後に何を学び、どの資格を目指し、卒業後にどのような仕事につなげたいのか」
まで考えておきましょう。
栄養学は、食事や栄養素だけを学ぶ分野ではありません。
身体の仕組み、疾病、食品、健康づくり、食生活、地域保健など、さまざまな分野と関わっています。
自分が興味を持っているテーマを明確にして、それに合った大学・学科を選ぶことが、編入後の学習や将来の進路にもつながります。









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