「福祉系の大学に編入したいけど、どんな大学がある?」
「社会福祉学部の編入試験では何が出る?」
「福祉系の専門学校から大学へ編入できる?」
「他学部から社会福祉学部へ編入できる?」
「社会福祉士や精神保健福祉士を目指すために大学へ編入したい」
大学編入を考えている人の中には、こうした疑問を持っている人もいると思います。
福祉系学部への編入では、大学によって出願資格や編入年次、試験科目、取得できる資格が異なります。
例えば、日本社会事業大学の2027年度3年次編入では、社会福祉学部の共生社会デザイン学科とソーシャルワーク学科を対象に、一般選抜では小論文と面接を実施しています。
また、日本福祉大学では、大学に2年以上在学して62単位以上を修得した人を3年次転入学の対象とするなど、一定の条件を満たせば他大学から編入できる制度があります。
一方で、神奈川県立保健福祉大学の社会福祉学科では2年次編入を実施しており、小論文では英文読解と英文を参考にした日本語論文、面接では志望動機や将来の進路などが評価されています。
このように、「福祉系学部編入」と一括りにしても、大学によって制度や試験内容はかなり異なります。
この記事では、
- 福祉系学部への大学編入とは
- 社会福祉学部・人間福祉学部などの編入制度
- 福祉系学部の出願資格
- 2年次編入と3年次編入の違い
- 社会福祉に関する専門知識
- 小論文対策
- 英語対策
- 面接対策
- 福祉系専門学校から大学への編入
- 他学部から福祉系学部への編入
- 社会福祉士・精神保健福祉士などの資格取得
- 編入後の単位認定
- 効率的な勉強法
について解説します。

🦊ネクからひとこと
福祉系の大学編入は、「福祉について学びたい」だけで大学を選ぶと、あとから資格や履修科目で困ることがあるんだよな。
社会福祉士を目指すのか、精神保健福祉士を目指すのか、それとも福祉政策や地域福祉について学びたいのか。
目的によって選ぶ大学も変わってくるぜ。
だから、まずは編入後に何を学びたいのか、どんな資格を目指すのかを整理してから大学を探そうな。
福祉系学部への大学編入とは?
福祉系学部への大学編入とは、現在通っている大学・短期大学・専門学校などから、別の大学の福祉系学部・学科へ編入する制度です。
代表的な進学先として、
- 社会福祉学部
- 人間福祉学部
- 福祉社会学部
- 社会福祉学科
- ソーシャルワーク系学科
- 福祉マネジメント系学科
- 保健福祉系学科
などがあります。
福祉分野では、
- 社会福祉
- 地域福祉
- 高齢者福祉
- 障害者福祉
- 児童福祉
- 精神保健福祉
- 医療福祉
- 福祉政策
- ソーシャルワーク
- 介護
- 福祉行政
など、さまざまな領域を学びます。
ただし、大学によって編入制度は大きく異なります。
例えば、
- 2年次編入なのか3年次編入なのか
- 大学卒業が必要なのか
- 一定の単位修得が必要なのか
- 短大・専門学校から出願できるのか
- 福祉系の学習経験が必要なのか
- 社会人として出願できるのか
- どの資格を目指せるのか
などが異なります。
そのため、福祉系学部への編入では、「編入できるか」だけではなく、「編入後に何を学べるのか」まで確認することが重要です。
福祉系学部編入の試験科目は?
福祉系学部の編入試験で代表的な科目は、
- 小論文
- 社会福祉に関する専門科目
- 英語
- 総合問題
- 面接
- 書類審査
などです。
ただし、すべての大学で同じ試験が行われるわけではありません。
例えば、日本社会事業大学の2027年度3年次編入では、一般選抜の選考方法として小論文と面接が設定されています。
北海道医療大学の福祉マネジメント学科3年次編入・社会人特別選抜でも、小論文と面接が選抜方法となっています。
一方、関西福祉科学大学では、社会福祉学部の編入で小論文型または英語型を選択する方式が設けられています。
このように、
「福祉系学部編入=社会福祉の専門科目」
とは限りません。
志望大学の募集要項を確認し、必要な科目に絞って対策しましょう。
福祉系学部編入の専門科目対策
社会福祉に関する専門科目が課される場合は、まず基本的な福祉の考え方を整理しましょう。
代表的な分野として、
- 社会福祉の理念
- 社会保障
- 社会福祉制度
- 地域福祉
- 高齢者福祉
- 障害者福祉
- 児童福祉
- 精神保健福祉
- 生活保護
- 福祉行政
- ソーシャルワーク
- 権利擁護
- 福祉倫理
などがあります。
ただ用語を暗記するだけではなく、
「なぜこの制度が必要なのか」
「どのような人が支援の対象になるのか」
「制度上どのような課題があるのか」
まで説明できるようにしましょう。
特に社会福祉では、制度や法律を覚えるだけではなく、利用者の生活や社会的な課題と結びつけて考えることが重要です。
福祉系学部編入の小論文対策
福祉系学部の編入試験では、小論文が課される大学があります。
実際、日本社会事業大学や北海道医療大学では、編入選抜で小論文が採用されています。
小論文のテーマとしては、
- 少子高齢化
- 高齢者福祉
- 障害者福祉
- 児童虐待
- 貧困
- 孤独・孤立
- ヤングケアラー
- 地域福祉
- 介護離職
- 社会的孤立
- 成年後見
- 地域包括ケア
- 共生社会
- 福祉人材不足
などが考えられます。
ただし、単に社会問題について感想を書くのではありません。
基本的には、
「問題を整理する」
↓
「原因・背景を考える」
↓
「課題を明確にする」
↓
「解決策を示す」
↓
「自分の考えをまとめる」
という流れを意識しましょう。
例えば「高齢者の孤独・孤立」がテーマなら、
なぜ孤立が起きているのか
↓
本人や家族、地域にどのような影響があるのか
↓
行政・地域・福祉専門職には何ができるのか
というところまで考えると、内容を深めやすくなります。
福祉系学部編入の英語対策
英語が必要な大学を受験する場合は、
単語 → 文法 → 長文読解
の順番で基礎を固めましょう。
福祉分野では、
- welfare
- poverty
- elderly
- disability
- child
- family
- community
- social support
- care
- policy
など、社会福祉に関係する語彙にも慣れておくと安心です。
また、大学によっては英文読解を含む小論文を課す場合もあります。
例えば神奈川県立保健福祉大学の社会福祉学科2年次編入では、英文読解と英文を参考にした日本語による小論文を出題しています。
そのため、英語が必要な大学を受験する場合は、単語や文法だけでなく、英文の内容を正確に読み取って日本語で説明する力も身につけておきましょう。
福祉系学部編入の面接対策
福祉系学部では、面接を課す大学もあります。
面接では、
- なぜ福祉を学びたいのか
- なぜこの大学なのか
- なぜ編入という方法を選ぶのか
- どの福祉分野に興味があるのか
- 大学で何を学びたいのか
- 将来どのような仕事をしたいのか
- 社会福祉士などの資格を目指すのか
- これまでの経験をどう生かすのか
などを整理しておきましょう。
特に、
「なぜ福祉なのか」
は重要です。
例えば、
「高齢者福祉について専門的に学びたい」
「障害者支援について研究したい」
「社会福祉士を目指したい」
「地域福祉について学び、将来は地域支援に関わりたい」
など、自分の目的を明確にしておきましょう。
また、福祉分野では、単に「人の役に立ちたい」というだけではなく、どのような課題に関心があり、大学で何を学びたいのかまで説明できると、志望理由に具体性が出ます。
福祉系専門学校から大学へ編入できる?
可能なケースがあります。
ただし、すべての福祉系専門学校卒業者が、どの大学にも編入できるわけではありません。
大学によって、
- 専門課程の修業年限
- 総授業時間数
- 大学入学資格
- 修得単位
- 専門分野
- 卒業時期
などの条件があります。
例えば日本福祉大学では、一定の条件を満たす専修学校専門課程の修了者を2年次・3年次編入の出願対象としています。
また、新潟医療福祉大学の社会福祉学科3年次編入でも、短大卒、大学で一定単位を修得した者、一定条件を満たす専門学校修了者などが出願資格に含まれています。
そのため、専門学校から大学を目指す場合は、自分の専門学校の課程が志望大学の出願資格に該当するかを確認することが重要です。
他学部から福祉系学部へ編入できる?
他学部から福祉系学部への編入は、比較的検討しやすい進路の一つです。
実際、日本福祉大学では、大学に2年以上在学し62単位以上を修得した者などを3年次転入学の対象としています。
そのため、
経済学部 → 社会福祉学部
文学部 → 人間福祉学部
心理学部 → 社会福祉学部
などの進路を検討できる大学があります。
ただし、すべての大学が同じ条件ではありません。
また、編入後に資格取得を目指す場合は、必要な専門科目や実習科目を履修できるかも確認しておきましょう。
福祉系学部編入と資格取得
福祉系学部への編入を考える際には、卒業後に取得したい資格を先に考えておくことも重要です。
代表的な資格として、
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 介護福祉士
などがあります。
ただし、大学に編入したからといって、必ず希望する資格を取得できるとは限りません。
大学・学科によって、
- 国家試験受験資格を取得できるか
- 指定科目を履修できるか
- 実習が必要なのか
- 編入生でも資格課程を履修できるのか
- 卒業までに必要な科目を修得できるのか
などが異なります。
例えば神奈川県立保健福祉大学では、社会福祉学科の2年次編入生について、精神保健福祉士国家試験受験資格取得のための履修課程には入学後の選考が必要とされています。
したがって、
「この大学に編入できる」
だけではなく、
「編入後に希望する資格の課程を履修できる」
ところまで確認しましょう。
福祉系学部編入後の単位認定に注意
福祉系学部への編入では、既に修得した単位がどの程度認定されるのかも重要です。
確認したいのは、
- 既修得単位が何単位認定されるのか
- 必修科目がどこまで認定されるのか
- 専門科目の履修が必要なのか
- 資格取得に必要な科目が残っているのか
- 実習科目を履修する必要があるのか
- 卒業まで何年かかるのか
などです。
新潟医療福祉大学では、社会福祉学科の3年次編入について、出身学校の既修得単位や卒業までに要する在学年数、希望する資格などを事前に確認する仕組みを設けています。
そのため、
「3年次編入だから必ず2年間で卒業できる」
とは考えず、資格取得まで含めた履修計画を確認しておきましょう。
福祉系学部編入の勉強法
おすすめは次の流れです。
STEP1 学びたい福祉分野を決める
まず、
社会福祉なのか
ソーシャルワークなのか
高齢者福祉なのか
障害者福祉なのか
児童福祉なのか
精神保健福祉なのか
を考えます。
「福祉について学びたい」だけでは、大学や学科を絞りにくいからです。
STEP2 取得したい資格を確認する
次に、
社会福祉士を目指すのか
精神保健福祉士を目指すのか
介護福祉士を目指すのか
などを考えます。
資格取得を考えている場合は、編入生でも必要な課程を履修できるか確認しましょう。
STEP3 出願資格を確認する
募集要項を確認して、
- 学歴
- 修得単位
- 専門学校の課程
- 修業年限
- 大学在学期間
- その他の条件
を確認します。
STEP4 試験科目を確認する
次に、
小論文なのか
専門科目なのか
英語なのか
面接があるのか
を確認します。
福祉系学部では小論文と面接を中心とする大学もあるため、試験方式に合わせて勉強することが重要です。
STEP5 福祉の基礎知識を身につける
専門科目や小論文対策として、
- 社会保障
- 社会福祉制度
- 地域福祉
- 高齢者福祉
- 障害者福祉
- 児童福祉
- 精神保健福祉
- 貧困
- 孤独・孤立
などの基本的な知識を整理しましょう。
STEP6 小論文・面接を仕上げる
最後に、
「なぜ福祉なのか」
「なぜこの大学なのか」
「何を学びたいのか」
「将来どうなりたいのか」
を整理します。
小論文では社会問題について自分の意見を述べるだけではなく、制度や社会的背景を踏まえて論理的に考える練習をしておきましょう。
福祉系学部への編入はこんな人におすすめ
例えば、
- 福祉系専門学校から大学へ進学したい
- 社会福祉を体系的に学びたい
- 社会福祉士を目指したい
- 精神保健福祉士を目指したい
- 高齢者福祉について学びたい
- 障害者福祉について学びたい
- 児童福祉について学びたい
- 地域福祉について研究したい
- 福祉政策や社会保障について学びたい
- 福祉分野へのキャリアチェンジを考えている
という人には、福祉系学部への編入が選択肢になります。
まとめ
福祉系学部への大学編入では、大学によって出願資格・編入年次・試験科目・資格課程などが異なります。
そのため、
①学びたい福祉分野を決める
↓
②取得したい資格を確認する
↓
③出願資格を確認する
↓
④編入年次を確認する
↓
⑤試験科目を確認する
↓
⑥小論文・専門科目・英語・面接など必要な対策をする
という順番で進めましょう。
特に福祉系学部では、編入できるかどうかだけでなく、編入後に資格取得のための科目や実習を履修できるかどうかまで確認することが重要です。
また、3年次編入であっても、既修得単位や資格課程の履修状況によっては、卒業までの期間が変わる可能性があります。
だからこそ、大学選びでは、
「どこに編入できるか」
だけではなく、
「編入後に何を学び、どの資格を取得し、卒業後に何をしたいのか」
まで考えておきましょう。
福祉分野は、高齢者、障害者、子ども、生活困窮者、精神保健、地域社会など、さまざまな人や社会の課題と関わる分野です。
自分が関心を持っているテーマを明確にして、それに合った大学・学科を選ぶことが、編入後の学習や将来の進路にもつながります。









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