「スポーツ・体育系の大学に編入したいけど、どんな大学がある?」
「体育学部の編入試験では何が出る?」
「スポーツ系の専門学校から大学へ編入できる?」
「他学部からスポーツ系学部へ編入できる?」
「体育教師やスポーツトレーナーを目指すために大学へ編入したい」
大学編入を考えている人の中には、こうした疑問を持っている人もいると思います。
スポーツ・体育系学部への編入では、大学によって出願資格や編入年次、試験科目、取得できる資格、実習・実技の条件などが異なります。
例えば、日本体育大学では2027年度に体育学部、スポーツ文化学部、スポーツマネジメント学部、児童スポーツ教育学部などで3年次編入・転入の制度を設けています。ただし、2027年度は一般区分の募集はなく、対象となる候補生区分での募集となっています。
また、金沢学院大学では2027年度の編入学試験でスポーツ科学部スポーツ科学科を募集しており、3年次編入を対象として、小論文・面接・出願書類による選抜を実施しています。
このように、「スポーツ・体育系学部編入」と一括りにしても、大学によって制度や試験内容はかなり異なります。
この記事では、
- スポーツ・体育系学部への大学編入とは
- 体育学部・スポーツ科学部などの編入制度
- スポーツ・体育系学部の出願資格
- 2年次編入と3年次編入の違い
- 体育・スポーツに関する専門知識
- 小論文対策
- 英語対策
- 面接対策
- 実技試験がある場合の対策
- スポーツ系専門学校から大学への編入
- 他学部からスポーツ・体育系学部への編入
- 教員免許や資格取得を目指す場合の注意点
- 編入後の単位認定
- 効率的な勉強法
について解説します。

🦊ネクからひとこと
スポーツ・体育系の大学編入は、「スポーツが好きだから」という理由だけで大学を選ぶと、あとから資格や授業内容で困ることがある。
体育教師を目指すのか、スポーツトレーナーを目指すのか、スポーツビジネスを学びたいのか、健康づくりや運動指導について学びたいのか。
目的によって選ぶ大学も変わってくる。
特に教員免許や資格取得を目指す場合は、編入後に必要な科目・実習・資格課程を履修できるのかまで確認してから大学を選ぼう。
スポーツ・体育系学部への大学編入とは?
スポーツ・体育系学部への大学編入とは、現在通っている大学・短期大学・専門学校などから、別の大学の体育・スポーツ系学部や学科へ編入する制度です。
代表的な進学先として、
- 体育学部
- スポーツ科学部
- スポーツ健康科学部
- 健康科学部
- スポーツマネジメント系学部
- スポーツ文化系学部
- 健康・スポーツ系学科
- 体育・スポーツ教育系学科
などがあります。
スポーツ・体育系の分野では、
- スポーツ科学
- 体育学
- 運動生理学
- スポーツ心理学
- スポーツ医学
- バイオメカニクス
- トレーニング科学
- 健康科学
- スポーツ栄養
- 体育・スポーツ教育
- スポーツマネジメント
- スポーツビジネス
- 地域スポーツ
- アスリート支援
など、さまざまな領域を学びます。
例えば日本体育大学では、体育学部だけでなく、スポーツ文化学部、スポーツマネジメント学部、児童スポーツ教育学部などにも編入・転入の制度があります。
ただし、大学によって編入制度は大きく異なります。
例えば、
- 2年次編入なのか3年次編入なのか
- 大学卒業が必要なのか
- 一定の単位修得が必要なのか
- 短大・専門学校から出願できるのか
- スポーツ系の学習経験が必要なのか
- 実技試験があるのか
- 教員免許を取得できるのか
- 資格課程を編入生でも履修できるのか
などが異なります。
そのため、スポーツ・体育系学部への編入では、「編入できるか」だけではなく、「編入後に何を学び、どんな資格を取得できるのか」まで確認することが重要です。
スポーツ・体育系学部編入の試験科目は?
スポーツ・体育系学部の編入試験で代表的な選抜方法は、
- 小論文
- スポーツ・体育に関する専門科目
- 健康・身体に関する専門科目
- 英語
- 総合問題
- 面接
- 口頭試問
- 実技試験
- 書類審査
などです。
ただし、すべての大学で同じ試験が行われるわけではありません。
例えば金沢学院大学の2027年度編入学試験では、スポーツ科学科について小論文・面接・出願書類による選抜が行われています。
一方で、大学によっては専門知識や実技、口頭試問などを組み合わせる場合もあります。
そのため、
「スポーツ・体育系学部編入=実技試験」
とは限りません。
逆に、
「小論文と面接だけ」
とも限りません。
志望大学の募集要項を確認し、必要な科目に絞って対策することが大切です。
スポーツ・体育系学部編入の出願資格
スポーツ・体育系学部への編入では、出願資格の確認が非常に重要です。
大学によって、
- 大学卒業者
- 短期大学卒業者
- 大学で一定単位を修得した者
- 高等専門学校卒業者
- 専門学校修了者
- 体育・スポーツ系の学校を修了した者
- 一定の学歴・単位要件を満たす者
など、条件が異なります。
例えば、大学によっては大学・短大卒業者だけでなく、大学で一定期間在学して単位を修得した者や、一定条件を満たす専門学校修了者を編入の対象としています。
実際、札幌大学の2027年度転入学・編入学では、スポーツ文化専攻を含む地域共創学群で2・3年次の募集が行われ、大学・短大・高専卒業者や一定の在学期間・単位を満たす大学生、一定条件を満たす専門学校修了者などが出願資格に含まれています。選考は小論文と面接です。
そのため、
「大学生だから編入できる」
「スポーツ系専門学校を卒業したから、どの体育大学にも編入できる」
とは限りません。
出願前に、募集要項で自分の学歴・単位・専門学校の課程などが条件を満たしているかを確認しましょう。
スポーツ・体育系学部の2年次編入と3年次編入
スポーツ・体育系学部では、2年次編入と3年次編入のどちらか、または両方を実施している大学があります。
一般的には、
2年次編入
→ 基礎科目から学び直しやすい
3年次編入
→ 専門分野を中心に学びやすい
という違いがあります。
ただし、3年次編入だからといって、必ず2年間で卒業できるとは限りません。
スポーツ・体育系では、
- 実技科目
- 専門必修科目
- 実習
- 教職課程
- 資格関連科目
などが関係する場合があるためです。
したがって、
「3年次編入=絶対に2年間で卒業」
とは考えないようにしましょう。
スポーツ・体育系学部編入の専門科目対策
専門科目が課される場合は、まず体育・スポーツ科学の基礎を整理しましょう。
代表的な分野として、
- 体育学
- スポーツ科学
- 運動生理学
- スポーツ心理学
- スポーツ医学
- トレーニング科学
- バイオメカニクス
- スポーツ栄養学
- 健康科学
- 体育・スポーツ教育
- スポーツマネジメント
などがあります。
特に重要なのが、単純な用語暗記だけで終わらせないことです。
例えば、
「運動すると身体にどのような変化が起こるのか」
「トレーニングによってなぜ身体能力が向上するのか」
「運動不足が健康にどのような影響を与えるのか」
など、スポーツ・運動と身体や社会との関係まで理解しておきましょう。
ただし、すべての大学で専門試験が行われるわけではありません。
金沢学院大学のスポーツ科学科では、2027年度編入学試験で小論文と面接を中心とした選抜となっています。
だからこそ、まず志望大学の試験方式を確認しましょう。
スポーツ・体育系学部編入の小論文対策
スポーツ・体育系学部の編入では、小論文を課す大学があります。
例えば金沢学院大学では、2027年度のスポーツ科学科編入で800~1000字の小論文を実施しています。
小論文のテーマとしては、
- 子どもの体力低下
- 運動不足
- 健康寿命
- 高齢者の運動
- スポーツと地域社会
- 障害者スポーツ
- 女性アスリート
- スポーツとジェンダー
- 部活動の地域移行
- スポーツ人口の減少
- スポーツビジネス
- アスリートのセカンドキャリア
- スポーツとメディア
- 学校体育
- 生涯スポーツ
などが考えられます。
ただし、単にスポーツについての感想を書くのではありません。
基本的には、
「問題を整理する」
↓
「原因・背景を考える」
↓
「どのような課題があるのかを示す」
↓
「解決策を考える」
↓
「自分の考えをまとめる」
という流れを意識しましょう。
例えば「子どもの運動不足」がテーマなら、
なぜ運動する機会が減っているのか
↓
身体や精神面にどのような影響があるのか
↓
学校・家庭・地域でどのような対策ができるのか
まで考えると、内容を深めやすくなります。
スポーツ・体育系学部編入の英語対策
英語が必要な大学を受験する場合は、
単語 → 文法 → 長文読解
の順番で基礎を固めましょう。
スポーツ・健康分野では、
- sport
- exercise
- athlete
- training
- health
- physical activity
- performance
- injury
- nutrition
- muscle
- fitness
- prevention
などの語彙にも慣れておくと安心です。
ただし、すべてのスポーツ・体育系学部編入で英語が必要とは限りません。
小論文と面接を中心とする大学もあれば、専門試験や口頭試問などを組み合わせる大学もあります。
そのため、
「英語があるか」
だけではなく、
「どの程度のレベルが必要なのか」
まで過去問や募集要項から確認しましょう。
スポーツ・体育系学部編入の面接対策
スポーツ・体育系学部では、面接を課す大学もあります。
面接では、
- なぜスポーツ・体育を学びたいのか
- なぜこの大学なのか
- なぜ編入という方法を選ぶのか
- どのスポーツ分野に興味があるのか
- 大学で何を学びたいのか
- 将来どのような仕事をしたいのか
- これまでのスポーツ経験をどう生かすのか
- どのような研究をしたいのか
- 資格や教員免許を目指すのか
などを整理しておきましょう。
特に、
「なぜスポーツ・体育なのか」
は重要です。
例えば、
「運動生理学について専門的に学びたい」
「スポーツトレーナーを目指したい」
「体育教師になりたい」
「スポーツマネジメントについて研究したい」
「地域の健康づくりにスポーツを活用したい」
など、自分の目的を具体的にしておきましょう。
また、
「なぜ1年次入学ではなく編入なのか」
についても説明できるようにしておくと安心です。
これまでの大学や専門学校で学んだことと、編入後に学びたいことをつなげて説明できるようにしましょう。
スポーツ系専門学校から大学へ編入できる?
可能なケースがあります。
ただし、すべてのスポーツ系専門学校卒業者が、どの大学にも編入できるわけではありません。
大学によって、
- 専門課程の修業年限
- 総授業時間数
- 大学入学資格
- 修得単位
- 専門分野
- 卒業時期
などの条件があります。
例えば、一定の条件を満たす専修学校専門課程の修了者を編入対象としている大学があります。
札幌大学の2027年度編入学では、修業年限2年以上かつ総授業時間1,700時間以上の専修学校専門課程を修了した者などが3年次編入の出願資格に含まれています。
そのため、専門学校から大学を目指す場合は、自分の専門学校の課程が志望大学の出願資格に該当するかを確認することが重要です。
他学部からスポーツ・体育系学部へ編入できる?
他学部からスポーツ・体育系学部への編入が可能な大学もあります。
例えば、大学で一定の単位を修得したことを条件として編入を受け入れている大学があります。
そのため、
経済学部 → スポーツマネジメント系学部
心理学部 → スポーツ科学系学部
教育学部 → 体育・スポーツ教育系学部
栄養学部 → スポーツ健康系学部
などの進路を検討できる場合があります。
ただし、ここでも注意が必要です。
スポーツ・体育系学部では、専門科目や実技、実習などが多いため、他学部から編入すると、これまでに修得した単位が専門科目として認定されない可能性があります。
その結果、3年次編入であっても卒業までに必要な期間が延びることがあります。
したがって、他学部からスポーツ・体育系学部を目指す場合は、
「出願できるか」
だけではなく、
「編入後にどのくらい専門科目を履修する必要があるか」
まで確認しましょう。
教員免許・資格取得を目指す場合の注意点
スポーツ・体育系学部への編入を考える人の中には、中学校・高校の保健体育教員免許などを目指している人もいるでしょう。
ここは特に注意が必要です。
大学に編入したからといって、必ず希望する教員免許や資格を取得できるとは限りません。
確認したいのは、
- 教職課程を編入生が履修できるか
- 必要な教職科目を履修できるか
- 教育実習が必要なのか
- 体育・スポーツ系の専門科目がどこまで認定されるか
- 卒業までに必要な単位数
- 資格取得に必要な在学期間
- 編入後に資格課程を修了できるか
などです。
特に教員免許を目指す場合は、「スポーツ系の大学に編入できる」ことと「編入後に教員免許を取得できる」ことは別問題として考えましょう。
大学によっては、編入生の既修得単位や入学年次によって、資格取得までの期間が変わる可能性があります。
スポーツ・体育系学部編入後の単位認定に注意
スポーツ・体育系学部への編入では、既に修得した単位がどの程度認定されるのかも重要です。
確認したいのは、
- 既修得単位が何単位認定されるのか
- 一般教養科目はどこまで認定されるのか
- 専門科目として認定されるのか
- 必修科目がどこまで認定されるのか
- 実技科目が残るのか
- 実習科目が必要なのか
- 教職課程を履修できるのか
- 卒業まで何年かかるのか
などです。
東京女子体育大学・東京女子体育短期大学では、編入学・転入学の出願前に、認定単位数や卒業までの修業年限の見込みなどについて事前相談を行っています。
そのため、
「3年次編入だから2年で卒業できる」
と最初から決めつけないことが大切です。
スポーツ・体育系学部編入の勉強法
おすすめは次の流れです。
STEP1 学びたいスポーツ分野を決める
まず、
体育学を学びたいのか
スポーツ科学を学びたいのか
スポーツマネジメントを学びたいのか
スポーツ教育を学びたいのか
健康・運動について学びたいのか
を考えます。
「スポーツについて学びたい」というだけでは、大学や学科を絞りにくいからです。
STEP2 取得したい資格・免許を確認する
次に、
体育教師を目指すのか
スポーツトレーナーを目指すのか
健康運動指導などの資格を目指すのか
スポーツビジネスの仕事を目指すのか
など、自分の目標を整理します。
資格や教員免許を目指す場合は、編入生でも必要な課程を履修できるか確認しましょう。
STEP3 出願資格を確認する
募集要項を確認して、
- 学歴
- 修得単位
- 専門学校の課程
- 編入年次
- スポーツ系の履修経験
- その他の条件
などを確認します。
ここを確認せずに勉強を始めないようにしましょう。
STEP4 試験科目を確認する
次に、
小論文なのか
専門科目なのか
英語なのか
実技があるのか
面接があるのか
を確認します。
例えば金沢学院大学のスポーツ科学科では、小論文・面接・出願書類による選抜となっています。
一方、大学によっては専門試験などを課す場合もあります。
STEP5 スポーツ・体育の基礎知識を身につける
専門科目が必要なら、
- 体育学
- スポーツ科学
- 運動生理学
- スポーツ心理学
- スポーツ医学
- トレーニング科学
- 健康科学
- スポーツ栄養
- スポーツマネジメント
など、志望大学の出題範囲を中心に勉強します。
単なる暗記ではなく、
「なぜこのトレーニングで身体能力が向上するのか」
「運動が健康にどのような影響を与えるのか」
など、仕組みまで説明できるようにしましょう。
STEP6 過去問で出題傾向を確認する
基礎ができたら、過去問に取り組みます。
ここで、
「小論文の比重が高い」
「専門知識が問われる」
「面接でスポーツ経験を深く聞かれる」
など、自分の弱点を確認します。
過去問が公開されている場合は、できるだけ早い段階で確認しておきましょう。
STEP7 小論文・面接を仕上げる
最後に、
「なぜスポーツ・体育を学びたいのか」
「なぜこの大学なのか」
「なぜ編入なのか」
「大学で何を学びたいのか」
「将来どうなりたいのか」
を整理します。
特にスポーツ経験がある場合は、単に「部活動を頑張った」という話だけではなく、その経験から何を考え、大学で何を学びたいと思ったのかまでつなげると、志望理由に具体性が出ます。
スポーツ・体育系学部への編入はこんな人におすすめ
例えば、
- 体育系の専門学校から大学へ進学したい
- スポーツ系短大から4年制大学へ進みたい
- 体育・スポーツを体系的に学びたい
- 体育教師を目指したい
- スポーツトレーナーを目指したい
- スポーツ科学を研究したい
- 運動生理学について学びたい
- スポーツ心理学について学びたい
- スポーツマネジメントを学びたい
- スポーツビジネスに関わりたい
- 地域の健康づくりにスポーツを活用したい
- スポーツ教育について学びたい
という人には、スポーツ・体育系学部への編入が選択肢になります。
まとめ
スポーツ・体育系学部への大学編入では、大学によって出願資格・編入年次・試験科目・資格や教職課程の条件などが異なります。
そのため、
①学びたいスポーツ分野を決める
↓
②取得したい資格・免許を確認する
↓
③出願資格を確認する
↓
④編入年次を確認する
↓
⑤試験科目を確認する
↓
⑥必要な専門科目・小論文・英語・面接・実技などを対策する
という順番で進めましょう。
特に重要なのは、「スポーツ系の大学に編入できるか」だけで大学を選ばないことです。
体育教師を目指すのであれば教職課程、スポーツトレーナーを目指すのであれば資格課程、スポーツビジネスを目指すのであればスポーツマネジメントなど、自分の将来像に合った学科を選ぶことが重要です。
また、3年次編入であっても、既修得単位の認定状況や実習・資格課程などによっては、卒業までの期間が延びる場合があります。
だからこそ、大学選びでは、
「どこに編入できるか」
だけではなく、
「編入後に何を学び、どの資格・免許を取得し、卒業後にどのような仕事につなげたいのか」
まで考えておきましょう。
スポーツ・体育の分野は、競技そのものだけではありません。
身体の仕組み、健康、教育、心理、医療、地域社会、ビジネスなど、さまざまな分野と関わっています。
自分が興味を持っているテーマを明確にして、それに合った大学・学科を選ぶことが、編入後の学習や将来の進路にもつながります。









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