「大学編入を目指しているけど、今の大学の授業はどうすればいい?」
「編入の勉強を優先して、大学の単位を落としても大丈夫?」
「編入試験の勉強と大学の授業を両立できるか不安……」
大学編入を目指している大学生にとって、意外と悩ましいのが現在の大学の単位の取り方です。
編入試験の勉強に時間を使いたい一方で、今の大学の授業も無視できません。
特に3年次編入を目指す場合、大学によっては、
- 大学に一定期間在学していること
- 一定数以上の単位を修得していること
- 特定の科目を修得していること
などが出願資格に設定されています。
例えば、札幌大学の2026年度3年次編入では、大学に2年以上在学し、60単位以上を修得した者などが受験資格の一つとされています。
つまり、
「編入試験の勉強だけ頑張ればいい」
とは限りません。
今いる大学での単位修得も、編入を成功させるための重要な要素です。
この記事では、
- 編入を目指す大学生は単位をどう取るべきか
- 編入試験の勉強と大学の授業をどう両立するか
- 単位を落とすと編入に影響するのか
- 「楽な授業」だけを取るのはアリなのか
- 編入を意識した授業選び
- 3年次編入を目指す場合に確認したいこと
- 受験勉強を優先する時期の考え方
について解説します。

🦊ネクからひとこと
編入を目指しているなら、今の大学を適当に過ごしていいわけではないよ。
編入の勉強も大切だけど、単位が足りなくて受験資格を失ったら本末転倒。
だから、
「大学の単位を取りながら、編入の勉強時間をどう作るか」
を考えていこう。
編入を目指すなら「今の大学の単位」も重要
編入試験の勉強を始めると、
「今の大学の授業より、編入の勉強を優先したい」
と思うことがあるかもしれません。
しかし、これは注意が必要です。
編入試験では、大学によって出願資格が設定されています。
例えば、
「大学に2年以上在学し、○単位以上修得していること」
という条件が設定されているケースがあります。
札幌大学では、3年次転入学・編入学の受験資格として「大学に2年以上在学し、60単位以上を修得した者」などを挙げています。
また、松山大学の2027年度編入学試験要項でも、大学2年修了者または修了予定者について、外国語4単位を含む62単位以上の修得または修得見込みを受験資格の一つとしています。
つまり、
単位は「卒業するためだけのもの」ではありません。
志望校によっては、そもそも編入試験を受けるための条件になります。
まずは志望校の「出願資格」を確認する
単位の取り方を考える前に、一番最初にやってほしいことがあります。
それは、
志望校の募集要項を確認すること
です。
大学編入では、大学によって必要な単位数が異なります。
例えば、
A大学
→ 60単位以上
B大学
→ 62単位以上
C大学
→ 特定の科目を修得していることが必要
というように、条件が違う可能性があります。
したがって、
「大学生なら2年生までに○単位取ればいい」
と一律に考えるのは危険です。
自分が受けたい大学について、
- 必要な在学期間
- 必要単位数
- 必修・指定科目
- 外国語科目
- その他の条件
を確認しておきましょう。
「単位数ギリギリ」を狙うのはおすすめしない
編入の出願資格に60単位必要だからといって、
「じゃあ60単位だけ取ればいい」
と考えるのはおすすめしません。
なぜなら、授業には、
- 試験
- レポート
- 出席
- グループワーク
- 発表
などがあります。
どれだけ計画していても、単位を落とす可能性はあります。
さらに「修得見込み」で出願できる大学でも、最終的に必要な単位を修得できなければ問題になる場合があります。
東京理科大学の2026年度編入学試験募集要項でも、必要単位を修得見込みとして合格した場合、最終的に条件を満たしたことを証明する書類の提出が求められています。
そのため、
必要単位+ある程度の余裕
を持って履修計画を立てるほうが安心です。
「楽な授業」だけを取るのはアリ?
編入を目指していると、
「できるだけ楽な授業を選んで、編入の勉強時間を増やしたい」
と考える人もいるでしょう。
これ自体が必ずしも悪いわけではありません。
大学の授業と編入試験の勉強を両立するために、時間の使い方を工夫することは重要です。
ただし、
「楽そう」という理由だけで授業を決めるのは危険です。
例えば、
「出席だけで単位が取れると思っていたら、最後に大量のレポートがあった」
「試験は簡単そうだったけど、毎週の課題が多かった」
ということも考えられます。
履修前に、
- 授業回数
- 出席条件
- 課題量
- 試験の有無
- レポートの量
- 開講曜日
- 授業時間
などを確認しましょう。
重要なのは、
「楽な授業」ではなく「編入の勉強時間を確保しやすい授業」
を選ぶことです。
編入の勉強に関連する授業は積極的に活用する
さらにおすすめなのが、
編入試験と関連する授業を利用すること
です。
例えば経済学部への編入を目指しているなら、
- ミクロ経済学
- マクロ経済学
- 経済史
- 統計学
など、試験範囲と関連する授業があるかもしれません。
こうした授業を履修すれば、
大学の単位を取る勉強
と
編入試験の勉強
を完全に別々にする必要がなくなります。
授業で学んだ内容を編入試験の専門科目対策に使い、逆に編入試験の勉強で理解した内容を大学の試験に活用する。
このように、
一つの勉強を二つに使う
という考え方ができます。
ただし「編入先と同じ科目」になるとは限らない
ここも注意してください。
今の大学で経済学を勉強しているからといって、志望大学の編入試験でそのまま同じ範囲が出るとは限りません。
大学によって、
- 試験範囲
- 用語
- 出題形式
- 論述方法
- 難易度
などが違います。
そのため、
大学の授業=編入試験対策
と考えるのではなく、
大学の授業+編入試験対策
として利用するのがおすすめです。
「単位を取るための勉強」と「編入の勉強」を分けすぎない
大学の試験前になると、
「大学の試験勉強をしなきゃ」
「編入の勉強もしなきゃ」
と、2つの勉強があるように感じるかもしれません。
しかし、科目によっては重なる部分があります。
例えば専門科目なら、
大学の授業
↓
授業内容を理解する
↓
編入試験の専門科目対策に発展させる
という流れにできます。
一方、
「大学の単位のためだけに暗記する」
という勉強をすると、試験が終わったら忘れてしまう可能性があります。
編入を考えているなら、
「どうせ勉強するなら、編入試験にも使える形で理解する」
という意識を持ってみましょう。
受験勉強が本格化する前に単位を安定させる
編入試験の勉強時間を増やしたいなら、
受験勉強が本格化する前に、大学の単位取得を安定させる
という考え方もできます。
例えば、
1年生
→ 大学生活に慣れる+必要な単位をしっかり取る
2年前半
→ 単位を確保しながら編入の情報収集
2年後半
→ 編入試験対策を本格化
というイメージです。
もちろん、実際のスケジュールは志望大学の試験時期によって変わります。
ただ、
「編入試験直前まで大学の単位で追い込まれる」
状態はできるだけ避けたいところです。
「編入のために大学の授業を捨てる」は逆効果
編入試験が迫ってくると、
「編入に受かれば今の大学は辞めるんだから、今の大学の成績なんてどうでもいい」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、これは危険な考え方です。
まず、編入試験は合格が保証されているわけではありません。
もし不合格になれば、現在の大学で学び続けることになります。
さらに、志望校によっては出願時や入学手続き時に成績証明書などが必要になる場合があります。
つまり、
「どうせ辞めるから適当でいい」
とは考えないほうがいいでしょう。
編入を目指しながらも、
今いる大学で普通に進級できる状態を維持する
ことが重要です。
「編入できなかった場合」も考えて単位を取る
これはかなり重要です。
大学編入は、
合格するとは限りません。
だからこそ、
「編入に失敗したらどうするか」
まで考えておきましょう。
今の大学で必要な単位をしっかり取っていれば、
「編入できなかったから、今の大学で卒業を目指す」
という選択肢を残せます。
逆に、
編入試験に集中
↓
大学の単位を大量に落とす
↓
編入にも不合格
となると、かなり苦しい状況になります。
だから、
編入試験に賭けることと、現在の大学を保険として維持することは両立できます。
受験直前は「授業の数」も意識する
編入試験が近づいてきたら、
授業数と勉強時間のバランス
も考えましょう。
特に、
- 毎週課題が多い授業
- グループワークが多い授業
- 出席が厳しい授業
- レポートが大量にある授業
などは、受験勉強との両立が難しくなる可能性があります。
もちろん、必要な必修科目を避けることはできません。
そのため、
必修科目は確実に押さえる
↓
選択科目は時間配分を考えて選ぶ
という考え方がおすすめです。
「単位の取り方」を時間割から考える
編入を目指すなら、履修登録の段階から時間の使い方を考えてみましょう。
例えば、
月曜日
→ 授業をまとめる
火曜日
→ 午後を編入の勉強に使う
水曜日
→ 授業
木曜日
→ 編入の専門科目
金曜日
→ 授業+復習
のように、
「授業のない時間=自由時間」
ではなく、
「授業のない時間=編入の勉強時間」
として先に確保します。
時間割を組んだ後に余った時間で勉強するのではなく、
先に勉強時間を確保してから授業を配置する
くらいの意識でもいいでしょう。
編入の出願資格だけでなく「単位認定」も確認する
単位について考えるとき、現在の大学での単位だけでなく、
編入後にどの単位が認定されるのか
も重要です。
大学によって、既修得単位の認定方法は異なります。
例えば北陸大学では、入学前に修得した授業科目を大学の単位として認める場合がありますが、認定結果によっては編入後の年次や卒業までの期間に影響する場合があります。
また、公立はこだて未来大学では、出身校で修得した単位のうち、大学の授業科目に相当するものを審査して認定するとしています。
つまり、
「今の大学で単位をたくさん取れば、編入後も全部そのまま使える」
とは限りません。
ここは志望校ごとに確認しましょう。
「単位認定されるか」は入学後に決まる場合もある
さらに注意したいのが、
入学前には具体的な認定単位数が分からない大学もある
ということです。
東京理科大学の2026年度募集要項では、既修得単位について学部で審査して認定することがあり、実際の単位認定は入学後に行うとしています。
つまり、
「この授業を取っておけば編入後に絶対認定される」
と自己判断するのは避けたほうがいいでしょう。
単位認定については、
志望大学の募集要項・公式案内を確認する
のが基本です。
編入を目指す大学生の単位戦略
ここまでを踏まえると、単位の取り方は次のように考えると分かりやすいでしょう。
① まず出願資格を満たす
必要単位数や在学期間を確認する。
↓
② 必修科目を落とさない
進級や卒業に必要な科目を優先する。
↓
③ 編入試験と関連する授業を活用する
専門科目など、受験勉強と重なる授業を有効利用する。
↓
④ 選択科目は時間効率も考える
勉強時間を確保できる履修計画にする。
↓
⑤ 受験期に負担が集中しないようにする
編入試験直前に大量の課題を抱えないようにする。
↓
⑥ 編入できなかった場合も考える
現在の大学で卒業を目指せる状態を維持する。
この順番で考えると、
「編入の勉強か、大学の単位か」
という二択になりにくくなります。
「単位を取る」と「編入試験に受かる」は別のゲーム
最後に、ここは忘れないようにしましょう。
大学の単位をしっかり取っているからといって、編入試験に合格できるとは限りません。
逆に、編入試験の勉強を頑張っているからといって、現在の大学の単位を落としていいわけでもありません。
それぞれ別の目的があります。
大学の単位
→ 今の大学で進級・卒業するため
編入試験の勉強
→ 志望大学の選抜に合格するため
ただし、専門科目などでは両方をつなげることができます。
だからこそ、
「別々のことを全部やる」のではなく、「重なる部分を利用する」
ことが、編入を目指す大学生には重要です。
まとめ
大学編入を目指しているなら、現在の大学の単位を軽視しないことが重要です。
編入大学によっては、一定の在学期間や修得単位数を出願資格として設定しています。
だからこそ、
編入の勉強をするために大学の単位を捨てる
のではなく、
大学の単位を取りながら、編入の勉強時間を確保する
という考え方がおすすめです。
ポイントは、
- 志望校の出願資格を最初に確認する
- 必要単位数ギリギリを狙わない
- 必修科目を優先する
- 編入試験と関連する授業を活用する
- 選択科目は時間効率も考える
- 受験直前に負担が集中しないようにする
- 編入できなかった場合も考えて単位を取る
- 編入後の単位認定についても確認する
ことです。
そして何より、
「編入試験に受かれば今の大学はどうでもいい」
とは考えないこと。
編入試験はあくまで合格するまで結果が分かりません。
今の大学でしっかり単位を取りながら、
「編入に成功するルート」と「今の大学を卒業するルート」
の両方を残しておく。
そのうえで、編入試験の勉強に力を入れていく。
これが、編入を目指す大学生にとってかなり現実的な単位戦略です。
※出願資格や必要単位数、既修得単位の認定方法は大学・学部・年度によって異なります。実際に受験する際は、必ず志望大学の最新の募集要項・公式情報を確認してください。

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