「大学編入で国公立大学を目指したい」
そう考えている人もいると思います。
大学編入では、国公立大学だけでなく、私立大学でも多くの大学が編入学試験を実施しています。
では、
「国公立大学と私立大学では、何が違うの?」
と思う人もいるでしょう。
結論から言うと、国公立と私立で編入試験の仕組みが完全に決まっているわけではありません。
大学・学部によって、募集人数や試験科目、出願資格、試験日程などはかなり異なります。
この記事では、大学編入を考えるときに知っておきたい、国公立大学と私立大学の違いについて紹介します。

🦊ネクからひとこと
「国公立だから絶対に難しい」「私立だから入りやすい」と決めつけるより、自分が受けたい大学・学部の編入試験を実際に調べることが大切だよ。
国公立大学の編入は「募集が限られている」ことが多い
国公立大学を目指す場合、まず確認したいのが、
「そもそも自分が行きたい学部で編入を募集しているか」
です。
国公立大学では、大学全体で編入生を募集しているとは限りません。
学部や学科によって、編入試験を実施している場合と実施していない場合があります。
たとえば北海道大学法学部では、2年次・3年次の編入学試験が実施されていますが、募集人数は3年次で10名など、決して大きな枠ではありません。
また、広島大学でも学部ごとに3年次編入の募集が行われています。
つまり、
「国公立大学なら、どこでも編入できる」わけではありません。
ここは最初に確認しておきましょう。
私立大学は編入の選択肢が比較的見つけやすい
一方、私立大学でも多くの大学が編入学試験を実施しています。
たとえば上智大学では原則3年次編入を募集しており、各学科とも募集人員は若干名とされています。
また、大学によっては複数の時期に編入試験を実施しているところもあります。
四国大学では、2027年度の編入学試験についてⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期の3回に分けて募集しています。
そのため、
「編入できる大学を幅広く探したい」
という人にとって、私立大学も重要な選択肢になります。
ただし、
私立だから簡単という意味ではありません。
私立大学でも募集人数が少なかったり、学部独自の試験が行われたりするため、大学ごとの確認が必要です。
国公立と私立で「試験科目」が違う
国公立と私立を比較するときに重要なのが、試験科目です。
編入試験では大学・学部によって、
- 英語
- 専門科目
- 小論文
- 面接
- 志望理由書
- 外部英語試験
- 書類審査
など、さまざまな選抜方法が使われます。
たとえば国公立大学でも、北海道大学法学部のように編入学試験を実施している学部があります。
一方、私立大学では、書類・小論文・面接などを組み合わせた選抜を行う大学もあります。大阪青山大学の編入学試験では、書類や課題レポート、面接などが選考に使われています。
だから、
「国公立だから筆記試験」「私立だから面接だけ」
というように考えるのは危険です。
必ず志望学部の募集要項を確認しましょう。
「国公立=難しい、私立=簡単」ではない
これはかなり重要です。
大学編入では、
国公立大学のほうが必ず難しい
とは言い切れません。
逆に、
私立大学なら簡単に編入できる
とも限りません。
たとえば国公立大学でも、募集人数が比較的多い学部があります。
熊本大学の令和8年度編入学試験では、工学部3年次で一般入試47名、推薦入試38名の合格者が出ています。
一方で、国公立大学の中には「若干名」という募集もあります。
つまり重要なのは、
国公立か私立かではなく、志望大学・学部の編入試験がどうなっているか
です。
国公立大学を目指すなら「募集要項」を早めに確認する
国公立大学を目指す場合、特におすすめしたいのが早めの情報収集です。
なぜなら、
編入試験は大学によって制度がかなり違うからです。
確認するのは、
- 編入試験を実施しているか
- 何年次に編入するのか
- 募集人数
- 出願資格
- 必要な単位数
- 試験科目
- 外部英語試験の有無
- 出願時期
- 試験日
などです。
公立はこだて未来大学では、原則3年次編入ですが、履修状況などによって2年次になる場合があると案内されています。
このように、同じ「3年次編入」という言葉があっても、細かい条件は大学によって異なります。
私立大学も「受験校」として考えてみる
国公立大学を第一志望にしている人でも、私立大学を最初から候補から外す必要はありません。
たとえば、
第一志望:国公立大学
第二志望:国公立大学
第三志望:私立大学
というように、自分の目的に合わせて受験校を考えることもできます。
もちろん、どこでも受ければいいわけではありません。
「その大学に編入して何を学びたいのか」
「合格したら本当に進学したいのか」
を考えることが大切です。
大学名だけで受験校を決めるのではなく、自分の目的に合っているかを確認しましょう。
国公立大学を目指すなら「専門科目」が重要になることも
国公立大学の編入試験を考えるとき、専門科目には注意しておきたいです。
学部によっては、大学で学んできた専門知識を前提とした試験が行われます。
そのため、
「大学編入をしたい」
と思った時点から、
志望学部でどんな専門科目が出題されるのか
を調べておくと勉強の方向性を決めやすくなります。
特に現在の大学と編入先で分野が大きく違う場合は、早めに準備しておいたほうがいいでしょう。
私立大学なら「日程」も確認する
私立大学を受験する場合は、試験日程にも注目してみましょう。
大学によっては、複数の時期に編入試験を実施しています。
たとえば四国大学ではⅠ期・Ⅱ期・Ⅲ期の編入学試験が設定されています。
一方、国公立大学でも大学ごとに出願・試験日程は異なります。
そのため、
「国公立と私立のどちらが受けやすいか」ではなく、「自分のスケジュールでどの大学を受けられるか」
という視点も大切です。
国公立大学を目指す人も、私立大学を目指す人もやることは同じ
ここまで国公立と私立の違いを紹介しました。
ただ、編入試験の準備でやることには共通点も多くあります。
まずは、
① 行きたい大学・学部を決める
↓
② 編入試験の実施状況を調べる
↓
③ 出願資格を確認する
↓
④ 試験科目を確認する
↓
⑤ 過去問を見る
↓
⑥ 試験日から逆算して勉強する
という流れです。
国公立だから特別な勉強をする、私立だから勉強しなくていい、というわけではありません。
結局は、
志望校の試験に合わせて勉強すること
が一番重要です。
国公立と私立、どちらを選べばいい?
では、結局どちらを選べばいいのでしょうか。
私は、
「国公立か私立か」より「そこで何を学びたいか」
で決めるのがおすすめです。
たとえば、
「この大学の先生のもとで学びたい」
「この分野を専門的に勉強したい」
「この大学のカリキュラムに魅力を感じる」
という理由があるなら、それを優先していいと思います。
もちろん学費や通学、編入後の単位認定など、現実的な部分も確認する必要があります。
でも、
「国公立だから受ける」
だけでは、編入後に「思っていた大学と違った」となる可能性があります。
まとめ
大学編入では、国公立大学だけでなく、私立大学にもさまざまな選択肢があります。
ただし、
「国公立=難しい」「私立=簡単」
と単純に考えるのはおすすめしません。
大学・学部によって、
- 募集人数
- 編入年次
- 出願資格
- 試験科目
- 選抜方法
- 試験日程
が大きく異なるからです。
国公立大学を目指す場合も、私立大学を目指す場合も、
大学名ではなく、志望学部の編入試験を具体的に調べる。
そして、
「ここで何を学びたいのか」
まで考えて受験校を決めることが大切です。
国公立か私立かで迷ったら、まずは両方の編入試験を調べてみましょう。
その中から、自分が本当に行きたい大学・学部を見つけることが、大学編入の第一歩です。

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