「大学編入の志望理由書って何を書けばいいの?」
「志望理由がうまく思いつかない……」
「今の大学から編入したい理由をどう書けばいい?」
このように、大学編入を目指している人の中には、志望理由書の書き方に悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
大学編入では、大学や学部によって、出願時に志望理由書などの書類の提出を求められることがあります。
志望理由書では、単に「この大学に入りたい」という気持ちを書くのではなく、なぜ編入したいのか、なぜその大学・学部なのか、編入後に何を学びたいのかなどを具体的に説明することが重要です。
しかし、初めて志望理由書を書く場合、
「何から書けばいいの?」
「どのくらい詳しく書けばいい?」
「今の大学への不満を書いてもいい?」
と分からないことも多いでしょう。
この記事では、大学編入の志望理由書について、基本的な構成から具体的な書き方、例文、やってはいけないことまで初心者向けに解説します。
大学編入の志望理由書とは?
大学編入の志望理由書とは、「なぜその大学への編入を希望するのか」を説明するための書類です。
大学によって名称や内容は異なり、
- 志望理由書
- 志望動機書
- 志望理由
- 自己推薦書
- 志望理由・自己PR
などの形で提出を求められる場合があります。
また、文字数や指定の書式なども大学によって異なります。
そのため、まずは志望校の募集要項を確認し、提出書類や文字数などの条件を確認することが大切です。
志望理由書には何を書けばいい?
志望理由書を書くときは、まず以下の5つを整理してみましょう。
①現在の大学で何を学んでいるのか
↓
②そこから何に興味を持ったのか
↓
③なぜ編入したいのか
↓
④なぜその大学・学部なのか
↓
⑤編入後に何を学び、将来どう活かしたいのか
この流れで考えると、自分の志望理由を整理しやすくなります。
例えば、
現在の大学で○○について学んだ
↓
△△に興味を持った
↓
もっと専門的に学びたいと思った
↓
その分野を学べる環境として○○大学を志望した
↓
編入後は△△を学び、将来は□□に活かしたい
という形です。
最初からきれいな文章を書こうとする必要はありません。
まずは、自分の経験や考えを箇条書きにしてみましょう。
志望理由書の基本的な構成
志望理由書を書くときは、次のような構成にすると整理しやすくなります。
①現在の大学で学んでいること
まずは、現在の大学でどのようなことを学んでいるのかを書きます。
例えば、
私は現在、○○大学の○○学部で経済学を学んでいます。授業では○○について学ぶ中で、△△に興味を持つようになりました。
というように、自分の現在の学習について説明します。
ここでは、ただ授業名を並べるのではなく、その経験から何を感じたのかまで書くと、その後の話につなげやすくなります。
②編入を考えたきっかけ
次に、なぜ編入を考えるようになったのかを書きます。
例えば、
現在の大学で○○について学ぶ中で、△△についてさらに専門的に学びたいと考えるようになりました。しかし、自分が興味を持っている分野について、より専門的に学べる環境で学びたいと考え、編入を決意しました。
という形です。
ここで重要なのは、「今の大学が嫌だから」という理由だけで終わらせないことです。
現在の大学に不満がある場合でも、
「だから、編入先で何を学びたいのか」
まで説明することが大切です。
③なぜその大学なのか
志望理由書では、「なぜ大学編入をしたいのか」だけでなく、「なぜその大学なのか」も重要です。
例えば、
貴学では○○について専門的に学ぶことができ、○○という授業や△△という研究分野に興味を持ちました。
など、志望大学について具体的に調べておきましょう。
確認しておきたいのは、
- カリキュラム
- 授業
- 研究分野
- 教員
- ゼミ
- 研究室
- 大学独自の取り組み
などです。
ただし、大学の特徴を並べるだけでは不十分です。
「その大学の特徴」と「自分が学びたいこと」をつなげることを意識しましょう。
④編入後に何を学びたいのか
編入後に何を学びたいのかを具体的に書きます。
例えば、
編入後は○○についてさらに専門的に学び、特に△△について研究したいと考えています。
というように、自分が興味を持っている分野を説明します。
「経済学を学びたい」
「心理学を勉強したい」
だけでは少し抽象的です。
できる範囲で、
「何について」「なぜ」学びたいのか
まで掘り下げてみましょう。
⑤将来どう活かしたいのか
最後に、編入後の学びを将来どう活かしたいのかを書きます。
将来の職業が完全に決まっていなくても問題ありません。
例えば、
編入後に身につけた○○の知識を活かし、将来は△△に関わる仕事に就きたいと考えています。
など、自分なりの方向性を示しましょう。
大切なのは、
編入する → 学ぶ → 将来に活かす
という流れが伝わることです。
志望理由書を書くときは「なぜ?」を掘り下げる
志望理由書を書くときにおすすめなのが、「なぜ?」を繰り返して考える方法です。
例えば、
「○○を学びたい」
と思ったら、
なぜ○○を学びたい?
↓
「現在の大学で○○を学んだから」
↓
なぜ興味を持った?
↓
「授業で△△について知ったから」
↓
なぜもっと学びたい?
↓
「△△について、現在の授業だけでは理解できない部分があったから」
というように掘り下げます。
こうすると、単なる「○○を勉強したい」という志望理由から、自分自身の経験に基づいた志望理由に変わっていきます。

🦊 ネクからひとこと
「○○を学びたい!」と思ったら、まずは「どうしてそう思ったんだろう?」って考えてみよう!
「授業で知ったから」
↓
「もっと知りたくなったから」
↓
「今の大学では学べないことを学びたいから」
みたいに、「なぜ?」を何回か掘り下げると、自分だけの志望理由が見つかりやすくなるよ。
きれいな文章を書く前に、自分の経験を思い出してみよう!
「なぜこの大学なのか」を具体的にする
志望理由書でありがちなのが、
「貴学の充実した環境に魅力を感じました。」
のような表現です。
もちろん間違いではありませんが、これだけでは、
「具体的にどこに魅力を感じたの?」
と思われてしまう可能性があります。
そこで、
「貴学の○○という授業で△△について学べる点に魅力を感じました。」
のように、具体的な授業や研究分野などに触れると、自分が大学について調べていることも伝わりやすくなります。
ただし、大学の公式サイトに書いてある内容をそのまま並べるだけにならないように注意しましょう。
志望理由書の例文
例えば、次のような志望理由を考えてみます。
私は現在、○○大学で経済学を学んでいます。大学の授業で地域経済について学んだことをきっかけに、地域の人口減少や産業について興味を持つようになりました。
その後、さらに地域経済について学びたいと考えるようになりましたが、現在の大学では自分が興味を持っている分野をより専門的に学ぶ機会が限られていると感じました。
そこで、地域経済について専門的に研究している教員が在籍し、関連する授業や研究環境が整っている○○大学への編入を志望しています。
編入後は、地域経済や人口減少について学び、地域が抱える課題について研究したいと考えています。将来は大学で学んだ知識を活かし、地域の発展に関わる仕事に携わりたいと考えています。
これはあくまで一例です。
大切なのは、この文章をそのまま使うことではありません。
自分自身の経験に置き換えて書くことが重要です。
志望理由書でやってはいけないこと
「有名な大学だから」と書く
「有名な大学だから」
「偏差値が高いから」
「今の大学よりレベルが高いから」
といった理由だけでは、なぜその大学で学びたいのかが伝わりにくくなります。
大学名だけを見るのではなく、その大学で何を学びたいのかを考えましょう。
現在の大学を悪く書く
編入を考えた理由として、現在の大学への不満がある人もいるでしょう。
しかし、
「今の大学は授業のレベルが低い」
「周りの学生が勉強していない」
など、現在の大学を批判するような書き方は避けたほうがよいでしょう。
不満がきっかけだったとしても、
「現在の大学で○○を学んだことで、さらに△△を専門的に学びたいと考えるようになった」
というように、編入先で何をしたいのかに焦点を移しましょう。
大学の情報を並べるだけ
大学のカリキュラムや教授の研究内容をたくさん調べても、それを並べるだけでは志望理由になりません。
例えば、
「○○先生が△△を研究しています。」
だけではなく、
「現在○○に興味を持っているため、△△を研究している○○先生の指導のもとでさらに学びたい」
というように、自分とのつながりを説明しましょう。
抽象的な表現ばかり使う
「成長したい」
「幅広い知識を身につけたい」
「充実した環境で学びたい」
といった表現だけでは、具体的な内容が伝わりにくくなります。
できるだけ、
何を・なぜ・どのように学びたいのか
を具体的に書きましょう。
AIが作った文章をそのまま提出する
生成AIを使って文章を整理すること自体は問題ありません。
しかし、AIが作った文章をそのまま提出するのはおすすめしません。
AIに文章を作ってもらうと、きれいな文章になる一方で、自分の経験とは関係のない内容が混ざったり、実際には考えていないことを書いてしまったりする可能性があります。
AIは、
- アイデアを整理する
- 構成を考える
- 文章を読みやすくする
- 誤字脱字を確認する
といった補助として使い、最終的には自分自身の経験や考えをもとに仕上げるようにしましょう。
志望理由書と面接はつながっている
大学によっては、出願時に提出した志望理由書などをもとに面接で質問されることがあります。
そのため、志望理由書を書いたら、
「この文章について面接で質問されたら答えられるか?」
という視点でも確認しておきましょう。
例えば、
「○○について研究したい」
と書いたのであれば、
「なぜ○○を研究したいのですか?」
「○○についてどんなことに興味がありますか?」
などと聞かれる可能性を考えておきます。
志望理由書は、提出して終わりの書類ではありません。
面接がある大学を受験する場合は、面接対策の土台にもなります。
面接対策については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
→ [大学編入の面接は何を聞かれる?質問例・回答のポイントを初心者向けに解説]
志望理由書を書く前に確認すること
文章を書き始める前に、まず以下を確認しておきましょう。
- 募集要項
- 指定文字数
- 指定の書式
- 提出方法
- 提出期限
- 志望理由書以外の提出書類
- 大学・学部のカリキュラム
- 教員や研究分野
特に、文字数や提出方法などの出願条件は必ず募集要項で確認しましょう。
年度によって内容が変更される可能性もあるため、古い情報だけを参考にしないことも重要です。
志望理由書を書き終えたらチェックすること
提出前には、次の項目を確認してみましょう。
□ なぜ編入したいのか説明できる
「なんとなく編入したい」ではなく、編入を考えたきっかけが説明できるか確認します。
□ なぜその大学なのか説明できる
他の大学にも当てはまる内容になっていないか確認しましょう。
□ 編入後に何を学びたいか書いている
「入りたい」だけで終わらず、入学後の学習について書きましょう。
□ 自分の経験とつながっている
大学の情報だけを並べるのではなく、自分の経験や興味とつながっているか確認します。
□ 抽象的な表現が多すぎない
「成長したい」「頑張りたい」だけになっていないか確認しましょう。
□ 面接で聞かれても答えられる
書いた内容について、自分の言葉で説明できるか確認しましょう。
□ 募集要項の条件を満たしている
文字数や書式、提出方法などを最後にもう一度確認しましょう。
まとめ
大学編入の志望理由書では、単に「この大学に入りたい」という気持ちを書くのではなく、なぜ編入したいのか、なぜその大学なのか、編入後に何を学びたいのかを具体的に説明することが重要です。
まずは、
現在の大学で学んでいること
↓
興味を持ったきっかけ
↓
編入したい理由
↓
なぜその大学なのか
↓
編入後に学びたいこと
↓
将来どう活かしたいのか
という流れで、自分の考えを整理してみましょう。
また、志望理由書を書くときは、「なぜ?」を繰り返して掘り下げることもおすすめです。
最初から完璧な文章を書く必要はありません。
まずは自分の経験や考えを箇条書きにして、それを少しずつ文章にしていきましょう。
そして、大学の公式サイトや募集要項を確認しながら、「なぜこの大学でなければならないのか」を具体的にしていくことが大切です。
志望理由書は、AIや他人にすべて作ってもらうものではありません。
自分がこれまで何を経験し、なぜ編入したいと思い、編入先で何を学びたいのか。
この3つを自分の言葉で説明できれば、志望理由書の土台は作れます。
焦らず、自分の経験を一つずつ掘り下げながら書いていきましょう。

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