「面接で何を答えるか全部覚えておこう」
「質問ごとに回答を作って、そのまま暗記すれば安心」
大学編入の面接対策をしていると、そう考える人もいると思います。
確かに、よく聞かれる質問について事前に考えておくことは大切です。
ただし、
「答えそのものを覚える練習」には注意が必要です。
面接では、練習した質問がそのまま出てくるとは限りません。
少し聞き方を変えられたり、答えた内容について追加で質問されたりすることもあります。
そのため、文章を丸ごと覚えてしまうと、かえって答えにくくなることがあります。
この記事では、大学編入の面接で回答を丸暗記することが危険な理由と、代わりにどのような練習をすればいいのかを解説します。

🦊ネクからひとこと
面接の答えは「文章」で覚えるより、「自分は何を伝えたいのか」を覚えておくほうが本番では使いやすいよ。
「答えを覚える」と本番で困ることがある
例えば、
「なぜこの大学を志望したのですか?」
という質問に対して、
「私は○○について専門的に学びたいと考えており、貴学には○○という特徴があるため……」
という回答を作ったとします。
そして、この文章を何度も練習して覚えたとしましょう。
これだけ見ると、かなり準備できているように感じます。
しかし、本番で、
「○○について興味を持ったきっかけは何ですか?」
と聞かれたらどうでしょうか。
覚えていた文章には、その質問への答えが入っていないかもしれません。
すると、
「えっと……さっき覚えた文章では……」
と頭の中で回答を探すことになります。
これが、丸暗記の怖いところです。
質問の言い方が少し変わるだけで答えにくくなる
面接では、同じ内容でも質問の仕方が変わることがあります。
例えば、
「なぜこの大学を選びましたか?」
と聞かれる場合もあれば、
「他の大学ではなく、本学を志望した理由は何ですか?」
と聞かれる場合もあります。
さらに、
「本学のどのようなところに魅力を感じましたか?」
と聞かれることもあります。
どれも近い内容ですが、完全に同じ質問ではありません。
一つの回答文だけを覚えていると、
「この質問には、覚えた文章のどこを言えばいいんだろう?」
と迷ってしまうことがあります。
だからこそ、質問と回答を一対一で覚える練習には限界があります。
「文章」ではなく「答えの中身」を覚える
では、どうすればいいのでしょうか。
おすすめなのは、
回答を文章ではなく、ポイントで覚えることです。
例えば、
「なぜこの大学を志望したのですか?」
という質問なら、
- 現在の大学で○○を学んだ
- そこから○○に興味を持った
- もっと○○を学びたいと思った
- 志望大学には○○の授業・研究環境がある
というように整理します。
これなら、質問の聞き方が少し変わっても対応しやすくなります。
「なぜこの大学?」
と聞かれたら大学を選んだ理由を中心に答える。
「何に興味がある?」
と聞かれたら、自分の興味を中心に答える。
同じ材料から、質問に合わせて答え方を変えられるからです。
「話す順番」まで完全に固定しない
回答を丸暗記するときは、
「最初にこの文章を言って、次にこの文章……」
というように、話す順番まで固定しがちです。
しかし、本番では想定外の質問が入ることがあります。
例えば、
「大学で何を学びたいですか?」
と聞かれて答えている途中に、
「それに興味を持ったきっかけは何ですか?」
と追加で聞かれることもあります。
このとき、決められた順番で回答することだけを考えていると、話が崩れてしまいます。
それよりも、
「自分が伝えたいポイントをいくつか持っておく」
ほうが対応しやすくなります。
一つの答えを「別の質問から」聞いてみる
丸暗記を避けるためには、練習方法も変えてみましょう。
例えば「なぜこの大学?」について練習するなら、
「なぜこの大学を選びましたか?」
だけではなく、
「この大学のどこに魅力を感じましたか?」
「他大学ではなく、この大学を選んだ理由は?」
「入学したら何を学びたいですか?」
「その分野に興味を持ったきっかけは?」
など、少し違う角度から質問してみます。
すると、
「この質問なら、この部分を答えればいい」
という感覚が身についてきます。
これは、回答文を覚える練習とは違います。
自分の考えを使って答える練習です。
「キーワード3つ」で答える練習もおすすめ
回答を覚えるときは、文章ではなくキーワードにしてみるのもおすすめです。
例えば、
「大学で何を学びたいですか?」
という質問なら、
「地域経済・地域産業・現在の授業」
の3つだけをメモしておきます。
そして、その3つを使って自分の言葉で説明します。
毎回まったく同じ文章にならなくても構いません。
むしろ、
「今日はこういう言い方になった」
くらいで大丈夫です。
本番で重要なのは、練習した文章を一字一句再現することではありません。
自分が伝えたい内容を、その場の質問に合わせて説明することです。
丸暗記すると「間違えた」と感じやすくなる
もう一つ注意したいのが、
「覚えた文章と違うことを言ってしまった」
と焦ることです。
例えば、
本来は、
「現在の大学で○○を学んだことがきっかけで……」
と言う予定だったのに、
本番では、
「○○に興味を持ったのは、大学の授業がきっかけで……」
と少し違う言い方になった。
この場合、内容が伝わっているなら問題ありません。
しかし、回答を丸暗記していると、
「順番を間違えた」
「言葉を一つ忘れた」
と感じてしまい、そのことに意識が向いてしまいます。
すると、次に何を話せばいいのか分からなくなることがあります。
「同じ答えにならなくてもいい」と考える
面接練習をしていると、
「毎回同じ回答ができるようにしなきゃ」
と思ってしまうかもしれません。
でも、同じ質問に対して、毎回まったく同じ文章を話す必要はありません。
例えば、
「なぜ編入したいのですか?」
という質問に対して、
今日は「現在の大学での授業」を中心に話した。
別の日は「興味を持ったきっかけ」を中心に話した。
それでも、
伝えたい内容が大きくズレていなければ問題ありません。
むしろ、少し表現を変えながら話せるほうが、自分の言葉で説明できていると言えます。
「覚える」のは悪くない
ここまで読むと、
「じゃあ、面接の回答は何も覚えないほうがいいの?」
と思うかもしれません。
そうではありません。
面接前に、
- 志望理由
- 編入したい理由
- なぜこの大学なのか
- 編入後に学びたいこと
- 自分の経験
- 将来やりたいこと
などを整理しておくことは大切です。
ただし、
「回答文を暗記する」のではなく、「自分の答えを整理しておく」
というイメージにしておきましょう。
覚えるなら、
「この質問が来たら、この文章を言う」
ではなく、
「このテーマについて、自分はこう考えている」
という形がおすすめです。
面接練習では「同じ質問を何度も違う形で聞く」
本番に強くなるためには、練習の段階から質問を変えてみましょう。
例えば、
「なぜ編入したいのですか?」
を練習したら、
「現在の大学ではできないことは何ですか?」
「編入する必要があるのはなぜですか?」
「編入後に何をしたいですか?」
「今の大学で学んだことは編入後にどう活かせますか?」
など、関連する質問を続けてみます。
すると、
「答えを覚えているか」
ではなく、
「自分の考えを理解しているか」
が分かります。
もし質問が変わっても答えられるなら、そのテーマについてかなり整理できていると言えるでしょう。
本番で少し言い方が変わっても気にしない
面接本番では、練習とまったく同じ言葉が出てこないことがあります。
それは普通です。
むしろ、緊張している本番で、
「練習した文章を一字一句思い出さなきゃ」
と考えるほうが負担になります。
多少言葉が変わっても、
「伝えたいことが伝わればいい」
くらいに考えておきましょう。
そのほうが、質問にも柔軟に対応しやすくなります。
「答えを覚える」より「自分の考えを説明する」
大学編入の面接対策で意識してほしいのは、
「回答を再現する練習」ではなく「考えを説明する練習」
です。
例えば、
「なぜこの大学を志望したのか」
について、
文章を丸暗記するのではなく、
「自分は何に興味を持ったのか」
「なぜそれを学びたいのか」
「なぜこの大学なのか」
を自分の中で整理しておく。
そうすれば、質問の形が少し変わっても答えやすくなります。
面接は、用意した文章を発表する場ではありません。
面接官の質問を聞いて、それに対して自分の考えを伝える場です。
だからこそ、答えを覚えすぎるよりも、自分の考えを理解しておくことを優先しましょう。
まとめ
大学編入の面接では、回答を準備しておくこと自体は大切です。
ただし、
「質問→回答文」をそのまま暗記する練習には注意が必要です。
質問の言い方が変わったり、追加質問をされたりすると、覚えた文章だけでは対応しにくくなることがあります。
そこで、
- 回答を文章ではなくポイントで整理する
- 自分の考えをキーワードでまとめる
- 一つの内容を違う質問から聞いてみる
- 話す順番を完全に固定しない
- 同じ質問でも毎回少し違う言い方で答えてみる
- 「覚えた文章を再現する」より「考えを説明する」練習をする
ことを意識してみてください。
面接で大切なのは、
「練習した答えをそのまま言えること」ではありません。
質問されたことを理解して、
「自分はこう考えています」
と自分の言葉で説明できることです。
面接前には回答を準備しておきつつ、最後は文章を手放してみる。
それくらいのほうが、本番ではかえって答えやすくなると思います。

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