※大学編入の基本的な仕組みについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
大学編入では、多くの大学で英語試験が実施されています。また、大学によっては英語試験の代わりに、TOEICやTOEFLなどの英語資格のスコアを利用できる場合があります。
しかし、
- 「どの資格を受ければいいの?」
- 「TOEICだけで十分?」
- 「英検は使えるの?」
と悩む人も多いでしょう。
この記事では、大学編入で利用できる主な英語資格の特徴や違い、それぞれのメリット・デメリットを分かりやすく解説します。自分に合った資格選びの参考にしてください。
大学編入で使える英語資格とは?
大学編入では、大学や学部によって英語の評価方法が異なります。
一般的には筆記試験による英語試験が実施されますが、近年では英語資格・検定試験のスコアを提出することで、英語試験の代わりになったり、加点対象となったりする大学も増えています。
そのため、自分が志望する大学でどの資格が利用できるのかを募集要項で確認することが大切です。
大学編入で利用される代表的な英語資格には、次のようなものがあります。
- TOEIC L&R
- TOEFL iBT
- 英検(実用英語技能検定)
- IELTS
- Duolingo English Test
まずは、それぞれの特徴を比較してみましょう。
大学編入で使える英語資格比較表
| 英語資格 | 主な特徴 | 採用例の多さ: |
|---|---|---|
| TOEIC | 国内で最も採用例が多い | ★★★★★ |
| TOEFL iBT | 難関大学でも採用例あり | ★★★★☆ |
| 英検 | 一部大学で利用可能 | ★★☆☆☆ |
| IELTS | 一部大学で利用可能 | ★★☆☆☆ |
| Duolingo English Test | 採用例はまだ少ない | ★☆☆☆☆ |
※採用状況は大学によって異なります。必ず最新の募集要項をご確認ください。
TOEIC(Test of English for International Communication)
TOEICは、大学編入で最も採用されることが多い英語資格です。特に国公立大学や私立大学では、TOEIC L&Rのスコア提出を求める大学が多く、英語試験の代わりとして利用できる場合もあります。
TOEICはリスニングとリーディングを中心に評価する試験で、満点は990点です。大学によって求められるスコアは大きく異なります。募集要項に最低基準が記載されている場合もありますが、実際の合格者はそれ以上のスコアを取得していることも少なくありません。
※大学によってはTOEIC L&Rだけでなく、Speaking & Writing(S&W)を含めた4技能のスコア提出を求める場合があります。必ず募集要項を確認しましょう。
TOEICのメリット
- 採用大学が多い
- 年間を通して受験しやすい
- 就職活動でも活用できる
TOEICのデメリット
- スピーキング・ライティングは基本的に評価されない
- 高得点を取るには継続した学習が必要
- 難関大学の合格者は点数が高い場合が多く、高い水準が要求される
TOEFL(Test of English as a Foreign Language)
TOEFLは、英語圏の大学へ留学する際にも広く利用されている英語資格です。大学編入では、特に国公立大学や難関大学の一部でTOEFL iBTのスコア提出を求める場合があります。
TOEICと比べて、リーディング・リスニングに加え、スピーキングとライティングも評価されるため、総合的な英語力が求められる試験です。その分、難易度は高めですが、英語力を幅広く証明できます。
TOEFLのメリット
- 総合的な英語力を証明できる
- 難関大学で採用されることがある
- 留学にも活用できる
TOEFLのデメリット
- TOEICより難易度が高い
- 受験料が比較的高い
- 対策に時間がかかる
志望校がTOEFLを指定している場合は、早めに対策を始めましょう。
また、大学によってはTOEFL iBTのみを認めている場合や、TOEFL ITPも利用できる場合があります。受験前に募集要項を確認しましょう。
英検(実用英語技能検定)
英検(実用英語技能検定)は、日本で広く知られている英語資格です。高校生までに受験した経験がある人も多く、大学編入でも一部の大学で利用できる場合があります。
英検は、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を総合的に評価する試験です。ただし、大学編入ではTOEICやTOEFLと比べると採用している大学は少ないため、英検だけで受験できるとは限りません。
英検のメリット
- 高校までに取得している人が多い
- 4技能を総合的に評価してもらえる
- 一部の大学では出願資格や評価対象になる
英検のデメリット
- 採用している大学は比較的少ない
- TOEICより利用できる大学が限られる
- 志望校の募集要項を必ず確認する必要がある
すでに英検を取得している人は、志望校で利用できるかを募集要項で確認してみましょう。利用できる場合は、その資格を活かせる可能性があります。
IELTS(International English Language Testing System)
IELTSは、海外留学や海外移住などで広く利用されている英語資格です。大学編入では採用例は多くありませんが、一部の大学では出願資格や英語力を証明する資格として利用できる場合があります。
IELTSは、リーディング・リスニング・ライティング・スピーキングの4技能を総合的に評価する試験です。TOEFLと同様に総合的な英語力が求められるため、難易度は比較的高めです。
IELTSのメリット
- 4技能をバランスよく評価してもらえる
- 海外留学にも活用できる
- 一部の大学編入で利用できる
IELTSのデメリット
- 採用大学は少ない
- 受験料が高め
- TOEICほど受験者が多くない
志望校がIELTSを認めている場合は有力な選択肢になりますが、利用できる大学は限られるため、事前に募集要項を確認しましょう。
Duolingo English Test(DET)
Duolingo English Test(DET)は、オンラインで受験できる英語試験です。パソコンとインターネット環境があれば自宅で受験でき、結果も比較的早く確認できることから、近年利用者が増えています。
大学編入では、TOEICやTOEFLと比べると採用している大学はまだ少ないものの、一部の大学では英語資格として認められる場合があります。
Duolingo English Testのメリット
- 自宅で受験できる
- 試験結果が比較的早く分かる
- 受験料が比較的安い
Duolingo English Testのデメリット
- 採用している大学が少ない
- TOEICやTOEFLほど普及していない
- 志望校の募集要項を必ず確認する必要がある
今後採用する大学が増える可能性はありますが、現時点ではTOEICやTOEFLほど一般的ではありません。受験を検討する場合は、志望校で利用できるかを事前に確認しましょう。
英語資格を選ぶときの注意点
大学編入では、英語資格の種類だけでなく、提出方法やスコアの条件なども大学によって異なります。受験直前に気付いて慌てないためにも、次のポイントは必ず確認しておきましょう。
TOEICはL&Rだけでよいのか、4技能が必要なのかを確認する
大学によっては、TOEIC Listening & Reading(L&R)のスコアだけで出願できる場合があります。一方で、TOEIC Speaking & Writing(S&W)を含めた4技能のスコア提出を求める大学もあります。
同じ「TOEIC採用」と書かれていても提出条件が異なるため、募集要項をよく確認することが大切です。
TOEFLはiBTとITPのどちらが利用できるのか確認する
TOEFLには、主にTOEFL iBTとTOEFL ITPがあります。
大学編入では、iBTのみを認めている大学もあれば、ITPも利用できる大学もあります。
試験名だけで判断せず、志望校がどちらのスコアを受け付けているのかを必ず募集要項で確認しましょう。
英語資格の有効期限を確認する
英語資格には、有効期限が設定されているものがあります。
例えば、TOEICやTOEFLなどは「出願時から2年以内に受験したスコアのみ有効」といった条件を設けている大学もあります。
せっかく高いスコアを取得していても、有効期限を過ぎていると利用できない可能性があるため、取得時期にも注意しましょう。
合格者のスコアを参考に目標を決める
募集要項には「○点以上」と最低基準しか書かれていないことも少なくありません。しかし、実際の合格者は、それ以上のスコアを取得しているケースもあります。
そのため、SNSや編入受験の情報サイト、編入専門予備校の合格体験記などを参考にしながら、実際の合格者がどのくらいのスコアを取得しているのかを調べてみるのがおすすめです。
目安となるスコアを把握することで、自分が目指すべき目標が明確になり、効率よく学習を進められます。
結局どの英語資格を受けるべき?
結論から言うと、迷ったらTOEICの受験がおすすめです。
大学編入では、TOEICを採用している大学が多く、多くの国公立大学や私立大学でスコアを利用できます。そのため、志望校が決まっていない人や、受験できる大学の選択肢を広げたい人にとっては、最初に対策する資格として適しています。
また、TOEICやTOEFLなどの英語資格は、大学編入だけでなく、公務員試験や就職活動、海外留学など、将来さまざまな場面で活用できる資格です。
仮に編入試験が思うような結果にならなかったとしても、取得したスコアや身につけた英語力が無駄になることはありません。早めに英語学習へ取り組むことは、将来の選択肢を広げることにもつながります。
ただし、大学によって採用している英語資格は異なります。TOEFLのみを認めている大学や、英語資格ではなく筆記試験を実施する大学もあるため、すべての大学でTOEICが利用できるわけではありません。
そのため、まずは志望校の募集要項を確認し、利用できる英語資格や提出条件を把握したうえで、自分に合った試験の対策を進めましょう。
TOEICを選んだ場合、実際にどのくらいのスコアを目指せばよいのかについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
こんな人にはこの資格がおすすめ
- 迷っている人 → TOEIC
- 難関大学・留学も考えている人 → TOEFL
- すでに取得済みの資格を活かしたい人 → 英検
- 海外進学も視野に入れている人 → IELTS
- まずは気軽に英語資格を受験してみたい人 → Duolingo English Test
まとめ
大学編入で利用できる英語資格には、TOEIC・TOEFL・英検・IELTS・Duolingo English Testなどがあります。しかし、どの資格が利用できるかは大学によって異なるため、まずは志望校の募集要項を確認することが大切です。
迷った場合は、多くの大学で採用されているTOEICから対策を始めると選択肢を広げやすいでしょう。一方で、志望校がTOEFLやその他の資格を指定している場合は、その条件に合わせて準備を進める必要があります。
英語資格は、一朝一夕でスコアを伸ばせるものではありません。だからこそ、受験直前になって慌てるのではなく、早めに対策を始めることが合格への近道です。
大学編入は、現在の環境を変え、自分の可能性を広げるチャンスです。英語資格の準備を計画的に進め、志望校合格に向けて一歩ずつ前進していきましょう。
私自身の経験から伝えたいこと
最後に、私自身の経験をお伝えします。
私は一時期、京都大学や神戸大学への編入を目指していたことがあり、TOEFL iBTにも挑戦しました。しかし、思うようなスコアが取れず、その後TOEIC L&Rの勉強に切り替えても、受験で使えるほどのスコアを取得することはできませんでした。
結果として、私は英語資格を利用せず、筆記試験で勝負できる大学を選び、合格することができました。
だからこそ、もし英語資格で思うような結果が出なかったとしても、そこで諦めないでほしいと思っています。
大学によって選考方法はさまざまで、英語資格が必須ではない大学や、筆記試験を重視する大学もあります。
英語資格は大きな武器になりますが、それだけが大学編入のすべてではありません。
自分に合った受験校や受験方法を見つけ、最後まで諦めずに挑戦してほしいと思います。
理想や目標は高ければ高いほど良い
逆転編入ラボ
勉強を始める手順については、こちらの記事で詳しく解説しています。

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