「文学部の編入試験では専門科目に何が出る?」
「日本文学や英文学の専門試験はどんな問題?」
「文学部編入の専門科目はどこまで勉強すればいい?」
「大学で文学を専門的に学びたいけど、編入試験が不安」
「他学部から文学部へ編入したい」
文学部への大学編入を考えている人の中には、こうした疑問を持っている人もいると思います。
文学部の編入試験で特に注意したいのが、専門科目の内容が大学・学科・専攻によって大きく異なることです。
例えば、日本文学なら日本文学や国語に関する基礎知識、英文学なら英語・英文学に関する問題、史学なら日本史・東洋史・西洋史などの歴史分野が出題される場合があります。
九州大学文学部の2027年度3年次編入では、文学部・人文学科について「外国語、専門科目」の筆記試験と口述試験を実施しています。
また、青山学院大学の2026年度編入学者選抜では、文学部の英米文学科は英語・日本語による小論文と面接、フランス文学科は論文と面接、日本文学科は国語の基礎学力問題と面接、史学科は英語・歴史に関する基礎学力問題・面接というように、学科によって試験内容が異なります。
つまり、
「文学部編入=文学の専門知識を勉強すればいい」
とは限りません。
志望する学科によって、必要な勉強が変わります。
この記事では、
- 文学部編入の専門科目とは
- 文学部編入で出やすい専門分野
- 日本文学の専門科目
- 英文学の専門科目
- 史学の専門科目
- 哲学・思想系の専門科目
- 文化・人文学系の専門科目
- 専門科目の勉強法
- 過去問の使い方
- 他学部から文学部へ編入する場合
- 小論文・面接対策
について解説します。

🦊ネクからひとこと
文学部編入の専門科目は、大学・学科によって内容がかなり違う。
日本文学なら日本文学や国語、英文学なら英語や英文学、史学なら日本史・東洋史・西洋史など、専攻によって勉強する内容が変わる。
だから、最初から文学史を全部暗記するのではなく、
「志望大学の専門科目は何が出るのか」
を確認することから始めよう。
専門科目は範囲が広くなりやすいからこそ、過去問と募集要項から出題範囲を絞り込むことが重要。
文学部編入の専門科目とは?
文学部編入の専門科目とは、志望する学科・専攻に関連する知識や読解力などを問う試験です。
ただし、すべての大学で「専門科目」という名前の試験があるわけではありません。
例えば、
- 基礎学力問題
- 専門試験
- 論文
- 小論文
- 国語
- 歴史
- 外国語
- 学科に関する筆記試験
など、大学によって名称や形式が異なります。
盛岡大学文学部では、日本文学科・社会文化学科などで学科に関する小論文、英語文化学科では英語を筆記試験として課しています。さらに、書類審査と面接も組み合わせて選考しています。
一方、九州大学文学部では外国語・専門科目の筆記試験と口述試験が実施されています。
このように、「文学部なら専門科目はこれ」と一括りにはできません。
まずは志望大学の募集要項を確認することが大切です。
文学部編入で出題される専門分野
文学部といっても、学べる分野はかなり幅広くあります。
例えば、
- 日本文学
- 英文学
- フランス文学
- ドイツ文学
- 中国文学
- 日本史
- 東洋史
- 西洋史
- 考古学
- 地理学
- 哲学
- 宗教学
- 社会学
- 心理学
- 文化研究
- 言語学
- メディア・表象文化
などです。
そのため、専門科目対策では自分が志望する分野を明確にすることが重要です。
例えば日本文学科を受験するなら日本文学を中心に勉強し、史学科なら歴史学を中心に勉強する、といった形になります。
日本文学の専門科目
日本文学系では、
- 古典文学
- 近現代文学
- 文学史
- 作家・作品
- 文学作品の読解
- 古文
- 漢文
- 国語学
- 日本語学
などがテーマになることがあります。
特に注意したいのが、文学史だけを暗記すればいいとは限らないことです。
例えば、
「この作品を書いたのは誰か」
という知識問題だけではなく、
「この文章を読んで、作品の特徴や表現について説明しなさい」
といった読解・論述型の問題が出る可能性もあります。
そのため、日本文学を受験する場合は、
文学史+作品読解
の両方を勉強しておくとよいでしょう。
日本文学の勉強法
まずは、
古典 → 近現代 → 文学史
というように、自分の苦手分野を整理します。
文学史については、時代ごとの流れを把握しましょう。
例えば、
古代
↓
中世
↓
近世
↓
近代
↓
現代
という大きな流れを理解したうえで、代表的な作家・作品を整理します。
ただ作品名を暗記するのではなく、
「どの時代に、どのような作品が生まれ、文学の流れがどう変化したのか」
を説明できるようにすることが重要です。
英文学の専門科目
英文学系では、
- 英文学史
- 英語圏文学
- 作家・作品
- 文学作品の読解
- 英語読解
- 英作文
- 文学評論
などが出題される場合があります。
大学によっては、英文学の知識だけでなく、英文を読んで内容を理解する力も求められます。
例えば青山学院大学の英米文学科では、編入学試験で英語・日本語による小論文と、英語・日本語による面接が行われています。
そのため、英文学系を目指す場合は、
英語力+文学の知識
をセットで鍛えることが重要です。
英文学の勉強法
まず英語の基礎を固めます。
単語
↓
文法
↓
英文解釈
↓
長文読解
という順番で進めましょう。
そのうえで、
- シェイクスピア
- ロマン派
- ヴィクトリア朝文学
- モダニズム
- 現代文学
など、志望大学で扱われる文学史を整理していきます。
ただし、大学によって出題範囲は異なるため、過去問を確認してから勉強範囲を決めることが重要です。
史学系の専門科目
史学系では、
- 日本史
- 東洋史
- 西洋史
- 考古学
- 歴史学
- 史料読解
- 歴史学方法論
などが専門分野になります。
青山学院大学の史学科では、編入学試験で英語に加えて「歴史に関する基礎学力問題」が課され、日本史・東洋史・西洋史・考古学が出題分野として示されています。
史学系を志望する場合は、単純な年代暗記だけでは不十分です。
例えば、
「なぜこの出来事が起きたのか」
「その出来事が社会にどのような影響を与えたのか」
まで説明できるようにしましょう。
史学の勉強法
まずは通史を一通り学びます。
その後、
- 政治
- 経済
- 社会
- 文化
- 外交
- 宗教
などのテーマごとに整理していきます。
そして、過去問で問われている分野を確認し、重点的に勉強しましょう。
哲学・思想系の専門科目
哲学・思想系では、
- 西洋哲学
- 日本思想
- 倫理思想
- 哲学史
- 思想史
- 哲学者
- 主要な思想
- 哲学的文章の読解
などがテーマになります。
この分野では、単純な暗記だけでは対応しにくい場合があります。
例えば、
「この哲学者の思想を説明しなさい」
という問題なら、用語だけではなく、
「その思想が何を問題にし、どのような考え方を示したのか」
を自分の言葉で説明する必要があります。
そのため、
用語を覚える → 思想を理解する → 自分の言葉で説明する
という勉強を意識しましょう。
文化・人文学系の専門科目
文学部には、文学だけでなく文化や人間を幅広く研究する学科もあります。
例えば、
- 文化研究
- メディア研究
- 言語学
- 社会文化
- 表象文化
- 比較文化
- 人文学
などです。
こうした分野では、特定の文学作品だけではなく、
文化・社会・言語・メディアなどについて考える力
が求められることがあります。
そのため、志望学科のカリキュラムや過去問を確認して、どの分野の知識が必要なのかを把握しましょう。
専門科目はどこまで勉強すればいい?
文学部編入で悩みやすいのが、
「専門科目をどこまで勉強すればいいのか」
という問題です。
文学や歴史は範囲が非常に広いため、最初から全部勉強しようとすると時間が足りなくなります。
そこで重要なのが、
「過去問から逆算する」
という考え方です。
例えば過去問で、
- 文学史が多い
- 作品読解が多い
- 作家についての論述が多い
- 英文読解が中心
- 歴史用語の説明が多い
などの傾向が見つかれば、その分野を優先します。
つまり、
教科書を最初から全部覚える
のではなく、
過去問 → 出題分野確認 → 基礎学習 → 問題演習
という流れで勉強するのがおすすめです。
文学部編入の専門科目の勉強法
専門科目対策は、次の4段階で進めると効率的です。
STEP1 専門分野を決める
まず、
日本文学なのか
英文学なのか
史学なのか
哲学なのか
文化研究なのか
を明確にします。
ここが決まらないと、勉強範囲を絞れません。
STEP2 過去問を確認する
次に、志望大学の過去問を確認します。
過去問が公開されていない場合は、大学の入試課や学部事務室に問い合わせてみましょう。
例えば明治大学文学部では、編入学・学士入学試験の過去問題について案内を掲載しており、専攻によって過去問題の取り扱いが異なります。
STEP3 基礎知識を固める
出題傾向が分かったら、参考書や大学の授業で使っている教科書などを利用して基礎知識を固めます。
この段階では、
「なんとなく知っている」
ではなく、
「説明できる」
状態を目指しましょう。
STEP4 論述・記述の練習をする
最後に、実際に答案を書く練習をします。
文学部の専門科目では、知識を覚えているだけでなく、文章として説明する力が求められる場合があります。
例えば、
「○○について説明しなさい」
という問題に対して、
結論 → 背景 → 具体例 → 意義
という形で書く練習をしておきましょう。
小論文・論述対策
文学部編入では、専門科目とは別に小論文や論文が課される大学もあります。
その場合は、
専門知識+文章力
の両方が必要です。
特に、
- 問題文を正確に読む
- 問われていることを把握する
- 自分の主張を明確にする
- 根拠を示す
- 具体例を使う
- 結論まで論理的につなげる
という力を鍛えましょう。
専門知識をたくさん詰め込んでも、それを答案として表現できなければ点数につながりません。
面接対策
文学部編入では面接を実施する大学もあります。
例えば、
- なぜ文学を学びたいのか
- なぜこの大学なのか
- なぜこの専攻なのか
- 現在の大学では何を学んでいるのか
- 編入後に何を研究したいのか
- 卒業後に何をしたいのか
などを説明できるようにしておきましょう。
特に重要なのが、
「編入後に何を研究したいのか」
です。
例えば日本文学なら、
「近代文学を研究したい」
だけではなく、
「近代文学の中でも○○というテーマに興味がある」
くらいまで具体化できると、志望理由を作りやすくなります。
他学部から文学部へ編入できる?
他学部から文学部への編入を目指すことも可能です。
例えば、
外国語学 → 英文学
歴史学 → 日本史・西洋史
社会学 → 文化研究
教育学 → 日本文学・言語学
など、これまでの学習を編入後の専門分野につなげることができます。
もちろん、現在の専攻と文学部の分野が直接関係していなくても、編入できる大学はあります。
その場合は、
「なぜ今の分野から文学部へ移りたいのか」
を説明できるようにしておきましょう。
「文学が好きだから」だけではなく、
「大学で○○を学ぶ中で△△という問題に興味を持ち、より専門的に研究したいと考えた」
というように、現在の学びと編入後の学びをつなげると説得力が出ます。
編入後の単位認定にも注意
文学部への編入を考える場合、試験だけでなく編入後の履修についても確認しておきましょう。
特に、
- 既修得単位
- 必修科目
- 専門科目
- ゼミ
- 卒業論文
- 卒業までの期間
などです。
3年次編入であっても、編入前の大学で修得した単位がすべて認定されるとは限りません。
実際、立教大学も文学部の編入について、志望する学科・専修によっては卒業要件の単位や科目を2年間では修得できない場合があるため、既修得単位との比較を十分に行うよう案内しています。
そのため、
「3年次編入=2年で卒業できる」
とは考えず、編入後の履修計画まで確認しましょう。
まとめ
文学部編入の専門科目は、大学・学科・専攻によって出題内容が大きく異なります。
日本文学なら、
- 古典文学
- 近現代文学
- 文学史
- 作家・作品
- 作品読解
など。
英文学なら、
- 英文学史
- 作家・作品
- 英文読解
- 文学評論
など。
史学なら、
- 日本史
- 東洋史
- 西洋史
- 考古学
- 歴史学
などが中心になります。
ただし、実際の試験では専門科目だけでなく、外国語・小論文・面接・書類審査などを組み合わせる大学もあります。九州大学文学部では外国語・専門科目・口述試験、青山学院大学文学部でも学科ごとに異なる試験内容が設定されています。
そのため、
①志望する専攻を決める
↓
②募集要項で試験科目を確認する
↓
③過去問で出題傾向を確認する
↓
④必要な専門知識を絞って勉強する
↓
⑤論述・面接まで対策する
という順番で進めましょう。
文学部編入では、「文学が好き」という気持ちだけでなく、編入後に何を専門的に研究したいのかを明確にすることも重要です。
専門科目の範囲は広いからこそ、最初からすべてを勉強するのではなく、志望大学の過去問と募集要項から必要な範囲を絞り込むことが合格への近道になります。
そして、編入試験の内容や出願資格は年度によって変更される可能性があるため、受験する年度の募集要項を必ず確認してください。









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